米大統領、パレスチナ占領の終結と難民補償のメカニズム確立を呼びかけ
2008年01月11日付 Al-Nahar 紙

■ ブッシュ大統領が今年中に「占領」終結させるため4つの局面を構想
■ パレスチナ難民への補償に関する国際的メカニズムの確立を提案

2008年01月11日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:本紙、諸通信社】

 ジョージ・ブッシュ米大統領は、エルサレムとラーマッラーで2日間にわたってパレスチナとイスラエルの高官との間で行われた協議を終え、4つの局面における進展実現の必要性を強調した。その4つとは、ロードマップにおいて決定された義務を双方が実行すること、パレスチナの経済と政治・治安組織の設立への支援、アラブ諸国がイスラエルに手を差し伸べること、そして双方が真剣に交渉の継続に努めることである。

 ブッシュ大統領はイスラエルに対する口調の変化とみなされる明確な表現によって、パレスチナ国家建設を可能にするためイスラエルの40年間に及ぶパレスチナ「占領」を終結させるよう呼びかけたが、「占領」という言葉の使用は、イスラエルのエフード・オルメルト首相にとっては、連立政府内の極右勢力との対立を引き起こしかねない。またブッシュ大統領は、今年中に和平条約に調印するよう呼びかけた後、パレスチナ難民への補償のための国際的メカニズムの確立を初めて提案した。

(後略)

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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:13050 )