ギュル大統領、高等教育機構委員5名のうち4名を任命
2008年02月05日付 Milliyet 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は、高等教育機構(YÖK)で空席となっていた5名の委員のうち4名を指名した。ギュル大統領が選んだ委員の中には「スカーフ着用の自由」という意見書に署名したドゥルムシュ・ギュナイ教授の名前があった一方、トルコ大学機構(ÜAK)によりYÖK委員に提示されたジェラル・シェンギョル教授の名前が大統領官邸に伝えられなかったことが明らかになった。 この任命により閣議とギュル大統領によりYÖK委員に指名された委員の数は11名に上った。シェンギョル教授は、ユスフ・ズィヤ・オズジャン教授がYÖKの委員長となった後、「自分の部門で助手にすることさえ躊躇してしまう人物を彼らはYÖKのトップにした」と述べた。

ギュル大統領は、昨日空席となっていたYÖK委員にトルコ統計機構(TÜİK)会長のオメル・デミル、イスタンブル大学経済学部教授ベルラク・クルトゥルシュ、ゾングルダク鉱物大学教授ドゥルムシュ・ギュナイを選出した。ギュル大統領は、ÜAKにより提示されたネジュミ・ユズバシュオールがYÖK委員となることを承認した。

ギュナイ教授の公正発展党AKPに近しい立場によるスカーフについての評価が注意を引いた。7月22日の総選挙でAKPからウスパルタ選出議員の候補者候補となったギュナイ教授は、「この選挙は本質的なものではない、表面的に民主主義を掲げる人々と「十分だ、判断は国民に」と述べている人々が争うことになるだろう」と述べた。

スカーフ着用の自由を求める学者たちが署名した意見書に名前があるギュナイ教授は、彼個人が持つインターネットサイトで「新しいYÖK委員長への期待」というタイトルの文章で、「スカーフ問題と性格付けられる問題は、法の墨守の精神が生み出した恥ずべき問題である。係数問題もこれに類似している」という文に表した。

■ 2月7日に召集される

ギュル大統領が自身の割り当て分から任命した3人の新メンバーが加わり、YÖK総会において閣議とギュルにより任命されたメンバーは11人に増えた。入手した情報によると、YÖK総会は、2月7日に召集される予定である。総会では、高等教育への入試においてイマーム・ハティプ高校と職業高校の生徒たちに適用されている異なる係数問題が議題となると期待されおり、総会内では係数の撤廃に賛成しているメンバーは多数派である。係数の撤廃を求めていないYÖKのメンバーの数はユズバシュオール氏を含め9人となった。

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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:13067 )