女子就学率低迷の理由は、イスラーム風スカーフだけではない
2008年02月07日付 Radikal 紙

高校卒業後、女子が進学しない理由の1番は「入学試験に合格できなかった」で29パーセント。続いて14パーセントが「結婚」、10パーセントが「働かざるを得ない」で、「スカーフが禁止されているから」はたったの1パーセントだった。

トルコは何週間もスカーフ問題でもちきりだが、ボアスィチ大学ビンナズ・トプラク教授とサバンジュ大学のエルシン・カライジュオール教授が行った調査では、高校を卒表した女子のうちスカーフ規制のせいで大学に行けなかったのはたったの1パーセントにすぎないことがわかった。

この調査では、進学できなかった女子の29.8パーセントが「試験に合格できなかった」ことを理由に挙げており、14.6パーセントが「合格はしたが結婚により退学」、10.5パーセントが「家族の反対」のためと答えている。スカーフ着用の禁止を理由に挙げた人の割合はもっとも少なかった。

トプラク教授とカライジュオール教授が2004年にオープン・ソサエティ研究所とトルコ経済社会研究基金(TESEV)から資金援助を受けて行った「職業生活、上級管理、社会における女性」というテーマの調査は、膨大なデータを有している。

1557人の女性と993人の男性に直接面談して行われたこの調査の中で、「女性と教育」という項目では、女性の教育における主な妨げ要因が明らかにされた。アンケートでは、教育面で女性にとってもっとも大きな妨げになるのが「経済的困難と家族の反対」とであるいう結果になった。

カライジュオール教授は、調査の結果について述べた際、トルコには女性の立場を決定する二つの基本的要素があると話した。「一つは貧困であり、二つめは人々が極めて保守的であるということ。特に男性が、男子家長的な家族構造のせいで娘に驚くべき極端な対応をしている。これが崩されない限り、教育面で女性の立場が向上することは不可能である。スカーフはここでは具体的かつ根本的な問題ではない。そもそも全ての問題は、根本的でないことを取り上げて議論することにある。」

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:13079 )