児童連続誘拐殺人事件に幕:昨日被告の男に死刑が執行
2008年02月10日付 Jam-e Jam 紙
【事件部】タフトで4人の子供を誘拐し、暴行を加えた後に殺害した男が、昨日絞首刑に処された。
ジャーメジャム紙の報道によると、ヤズド検察庁に寄せられた12歳の少年の両親の訴えを受け、事件を担当した同州の警察が捜査を開始したところ、この少年が家から外出した後に、何らかの事情で行方がわからなくなっていることが明らかになった。この件に関して警察の調査が続けられていたところ、別の少年が行方不明になったとの類似の訴えが捜査本部に寄せられた。
捜査官らによる専門的な調査によって、この2人の少年はどちらもヤズド州タフト県の住民であることも分かった。
この2件の訴えに続いて、同県に住む別の2名の住民からも、類似の訴えが捜査本部に寄せられた。警察はこれら4人の少年の行方不明事件に関する調査を続ける中で、彼らが最後にタフトに住むアブドッザフラーという男と一緒にいるところを目撃されていたことを突き止めた。
この情報をもとに、アブドッザフラー容疑者は逮捕され、事情聴取のために捜査本部に移送されたが、同容疑者は少年たちの身に何が起きたのか何も知らないと主張した。
事の重大さを考慮して、この事件はテヘラン警察第11課に移され、捜査官らは容疑者に対する大規模な捜査に着手した。その結果、ついに男は少年らの殺害に関する謎を告白、次のように供述した。「小さい頃両親が離婚して、内面的なコンプレックスを抱くようになった。そこで、若い少年達を騙して殺そうと決意した」。
「被害者達の家族とはよく知った仲で、少年達の信頼を勝ち得てから、彼らを別々にタフトの砂漠に連れていき、殺した。死体は人気のない井戸の中に投げ込んで、殺人の痕跡が残らないようにした」。被告の供述をもとに警察は事件現場に向かい、そこで被害者達の死体を発見した。
この児童誘拐殺人犯の裁判は、今年のアーバーン月19日(2007年11月10日)にヤズド州刑事裁判所で異例な形で行われ、裁判官らによって4回のキサース刑(同害報復刑)が、さらに暴行を加えたことを理由として死刑が言い渡された。この判決は最高裁判所でも支持され、刑が確定、本件はヤズド州刑事検察庁判決執行局へと送られ、昨日被告はヤズド刑務所の構内で絞首刑に処された。
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( 翻訳者:山下涼生 )
( 記事ID:13126 )