イエメン政府、カタールの仲介でホーシー派との停戦合意に署名
2008年02月02日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ イエメン政府、ドーハにてホーシー派との停戦合意に署名
2008年02月02日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【サヌア:本紙、ハーリド・アル=ハマーディー】
カタールの仲介によりイエメン政府は金曜、ドーハにて武装反乱勢力であるホーシー派との停戦合意に署名した。おりしも同日、軍事産業分野での協力を含むイエメン-パキスタン間合意の内容がサヌアで明らかにされた。
イエメンのアブドゥルマリク・サイード駐カタール大使は、イエメン政府が武装反乱勢力であるホーシー派の特使との間で停戦合意に署名したと公表した。ホーシー派とは、サアダ州を拠点として政権に対する軍事活動を行っている勢力である。
関係筋によれば同大使は、カタールの首都ドーハにおける両者間の協議を経た金曜日に、政府軍とホーシー派との停戦に向けたカタール提案を実行に移す計画への合意文書に署名がなされたと発言したとのことである。
イエメン政府を代表してアリー・アブドゥッラー・サーレフ大統領の政治顧問を務めているアブドゥルカリーム・アル=イリヤーニー前首相が、ホーシー派側を代表してサーレフ・アハマド・アリー・ヒブラ氏が署名した停戦合意の調印式には、カタールのシェイフ・タミーム・ブン・ハマド・アール・サーニー皇太子も出席したことは多くの関係筋が指摘している。
さらにアブドゥルマリク・サイード大使は「合意された実行計画は、イエメン政府とホーシー派反乱勢力の間を仲介してきたカタールが以前から提示してきたのと同じ考えに基づいており、イエメンで最も北にあるサアダ州で激しい戦闘が再開されたことを受けて木曜と金曜の2日間、イエメン政府とホーシー派反乱勢力の間で新たな交渉がもたれた後、調印に至った」と述べた。
両者間の交渉は昨年の7月から始められたが、両者ともに立場を譲らず、昨年の11月に行き詰まった。そのためカタールの仲介役たちはイエメンからドーハへ引き揚げ、この2か月の間、政府軍とホーシー派の間で戦闘が断続的に再開されて数十人の死傷者が出ていた。
イエメンのアリー・ムハンマド・ムジャウワル首相は3日前、アリー・アブドゥッラー・サーレフ大統領からカタールのハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長宛の手書きの書簡を携え、カタールを短期間訪問していた。
(後略)
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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:13128 )