ジズレでPKKシンパによる騒乱―アタテュルク像に投石
2008年02月17日付 Milliyet 紙
ジズレで、オジャラン逮捕から9年になるのをうけデモが行なわれたが、そのデモで命を落としたヤフヤ・メネクシェの葬式でPKK支持者が暴力行為にでた。暴徒はトルコ国旗を引きずり降ろし、アタテュルク像に石を投げ、自分たちの職場をも破壊した。
シュルナク県のジズレ郡で一昨日(15日)、アブドゥッラー・オジャランがケニアで捕まりトルコに移送されてから9年になるのをうけ、違法デモが行なわれた。そのデモで頭に石があたって死亡したヤフヤ・メネクシェ(15)の葬式が昨日(16日)行なわれ、その葬式でPKK支持者たちが暴力行為にでた。暴徒らは、郡内の人々が働いている職場を石と棒で破壊し、ガラスを割り、その経営者を殴り、トルコ国旗を引きずり降ろし、アタテュルク像に石を投げた。メネクシェの、黄・緑・赤の布に包まれた棺が、約1000人のグループによって11時にモスクからジズレ・アスリ墓地に運ぶために肩に担がれた。ヌサイビン通りにいた群集のうち幾人かのグループが、人々がいる職場を攻撃した。PKK支持者たちは、石と棒で100ヶ所近い職場のガラスを割り、経営者を殴った。
■自動車にも石の雨
通りを通った自動車とバスも投石された。デモ参加者たちは、その後歩道を破壊し大きなコンクリートの塊を通りの上に引っ張り出し、交通を遮断した。その後暴徒たちは通り沿いにある高速道路第75支部管轄所に向かい、ポールに掲げられたトルコ国旗を引きずり下ろした。彼らはその後近くの市立公園のトルコ国旗も降ろした。約2キロメートル肩に担がれて運ばれた遺体はアスリ墓地に運ばれた。墓地でPKKの旗とアブドゥッラー・オジャランのポスターが掲げられ、PKK支持のスローガンが叫ばれた。
■公共施設にテロ
職場に加えて、郡庁舎をはじめとして警察署や公共の建物のガラスも投石によって破壊された。ドルトヨル・メヴキにあるアタテュルク公園内のアタテュルク像も石と棒で攻撃された。これらの事件をしばらく静観していた警察は、14時以降機甲部隊でデモに対し水を発射し、ペッパーガスで対応した。
■戦地のよう
ヌサイビン通りとイディル通りが戦場になると、デモ参加者たちも警察に石と棒だけでなく、パチンコで小石を投げた。デモ参加者の投げた石によって3人の警察官が負傷した。警察は22人のデモ参加者を逮捕し、負傷した6人のデモ参加者もジズレ国立病院で治療を受けた。空が暗くなるとともにデモ参加者たちは郡の中心部からいなくなった。警察の事件への予防対策が不十分だったため、今回は郡憲兵本部と戦車大隊から兵士が郡庁舎の前に配置された。兵士は郡中心部の配置場所へ歩いていこうと考え、「わが命、祖国のために」と言いながら向かった。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:13149 )