■ ラファハのエジプト・パレスチナ国境、数時間のうちに閉鎖
■ 治安情報筋:「パレスチナ人を飢えさせないというムバーラク大統領の約束は必ず守る」
■ いま一度越境防止を徹底するため、国境の穴を塞ぐ
■ ラファハでの商取引額は12億エジプト・ポンドを超過
【ラファハ:アフマド・サリーム】
2008年02月01日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
いまだ〔エジプト側〕ラファハのサラーフッディーン国境ゲートに留まっているパレスチナ人に限って最終的な国境封鎖までの間移動を認めることを条件に、ラファハのエジプト・パレスチナ国境を数時間のうちに閉鎖することが決定した。すでにラファハには閉鎖実行のための最新機器類を積載したエジプトのトラック26台が到着しており、これらの装備を使って閉鎖を最大限速やかに実行し、エジプト・パレスチナ国境間に設けられている国境フェンスにパレスチナ人たちが開けた治安の穴を塞ぐ。
治安情報筋は「いま一度(パレスチナ人の)越境防止を徹底し、治安機関がエジプト-ガザ国境地帯全てを掌握し、ガザ地区のパレスチナ人に対する食糧供給を保障することでホスニー・ムバーラク大統領の『エジプトは自らの主権を守るとともに、パレスチナ人を飢えさせない』という声明を実現するために、あらゆる措置がとられた」と語った。サラーフッディーン国境ゲートを往来するパレスチナ人はわずかとなり、彼らは商人と見られる。降雪という悪天候にも見舞われ、路上に並べられた数多くの商品には傷みが生じた。
現場からの報告で、この数日間のラファハでの商取引規模は、数字に誇張があるとする見方もあるものの、12億エジプト・ポンドを超えていることが明らかになった。しかしながら金儲け主義が横行するなか、傷んだ商品を販売したり、偽造ドル札が使用されたりするケースも見られた。また、銀行は急激なキャッシュフロー不足にさらされ、エジプト人商人たちが商店閉鎖要請に応じたため、エジプト国民の生活必需品入手が困難になった。〔エジプト側〕ラファハ住民の経済生活はほぼ完全な麻痺状態に陥り、財を成した者がいる一方で破産した者も出た。
(後略)
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:13172 )