大学におけるスカーフ禁止を撤廃する憲法改正が官報で報じられ施行されたにもかかわらず、一部の学長たちはこの改正に異を唱えている。
学部の門に書き付けを掲げ「スカーフをした学生はキャンパスに受け入れられぬ」と訴えたマルマラ大学は、興味深い理由をあげた。憲法改正を重視していない同校の理事会は「法の優位性に対する敬意と社会的平和のために」禁止を実行し続けることを明らかにした。通信教育学部の講義に参加しようとしたスカーフ着用の学生は、昨日入校を許されなかった。
門に掲げられた2月15日付の理事会決議には、以下のような表現がみられる。「トルコ共和国憲法改正のため2月8日付で可決された第5735号決議の施行において、憲法における改変事項をそのまま実施するようにという条文は含まれていないため、服装に関する大学での対応を示す、第2547号の高等教育法の関連条項に新たな改正がなされるまでの間は、法の優位性に対する敬意と社会的平和の観点から(スカーフ禁止が)必要であることを公表することが満場一致で議決された。」
授業に参加したい学生たちは、設置された簡易小屋でスカーフを外してから構内に入ることができる。
なおマルマラ大学の学長であるネジュラ・プル教授は、過去に一時期、共和人民党(CHP)の議会メンバーを務めたことがあるという。同教授は、学長に選出されたためにCHPでの役職を辞したことを明らかにしている。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:13215 )