共和人民党はケマリストではない
2008年02月26日付 Yeni Safak 紙
ボアズィチ大学社会学部教授ファルク・ビルテクは、スカーフを大学で自由に着用できるようにした憲法の改正を憲法裁判所に持ち込む決定を下した共和人民党(CHP)を批判し、「CHPはきわめて後進的に見える。CHPはアタテュルク主義者でも、共和主義者でもない。アタテュルクは女性の服装について干渉しなかったらしい。だからここにひとつの事実がある。CHP党員は社会の平安を望んでいるのではない」と述べた。
「スカーフをつけた学生が大学へ入れないというのはどういうことなのだろうか」と問うたビルテク教授は、「この状況はヒトラーがユダヤ人を大学へ受け入れなかったことと似ている。かれらは『あなた方はイスラム教徒であり、あなた方を大学へ入れることはできない』と言っている。このことはファシズムと何が違うのだろうか?」と述べた。ビルテク教授は、スカーフ着用者は体制について隠れた意図を抱いていると主張している者たちに応え、次のように続けた。
■ 意図が読めない
「頭を覆っているとして人々にいかなる意図も帰すことはできない。人々の意図を誰も知ることはできない。意図は罪が犯された後ただ問題とされるだけである。国民の幸せは基本である。スカーフを禁止することは国民を苛ませる。わたしはスカーフをつけた人々も幸せになることを望んでいる、そのためには必要なことなら何でも行われなければいけない。」
■ 架空の恐怖から抜け出す時がきた
スカーフの禁止を撤廃するために署名した歴史家アイハン・アクタル教授は、元左派の共感が得られなかったと主張し、「40年前に社会主義が持ち込まれるとトルコですべてが変わると思われていた。太陽でさえもっときれいに輝くだろうと信じていた。しかし皆さんと同様にわれわれも変わった」と述べた。同教授は、「マルマラ大学で1998年にはスカーフをつけた学生を受け持っていた」とし、「トルコで一部の人々が架空の恐怖をつくっている。しかしその中にいる幽霊は実在していないのだ。もはや架空の恐怖から抜け出す時が来たのです」と述べた。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:13221 )