エジプト大統領、UAEを訪問
2008年02月12日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領:「エジプトは外国からの圧力を拒否し、いかなる方面の言いなりにもならない」
■ 大統領、UAEに向かう機内で新聞各紙編集長に:「シナイ半島開発はエジプト人に限定し、いかなる外国人の駐留も認めない」「アブダビとドバイの同胞たちとの会合は嬉しいものだ。UAEはエジプトへの最大の投資国の一つである」

2008年02月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【アブダビ:ウサーマ・サラーヤー】

 ホスニー・ムバーラク大統領は昨日午後、2日間にわたるアラブ首長国連邦(UAE)への公式訪問のため、アブダビに到着した。

 アブダビ空港に到着した大統領を、UAEのハリーファ・ブン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領と高官らが先頭に立って出迎えた。

 ムバーラク大統領には、アフマド・アブルゲイト外相、ラシード・ムハンマド・ラシード通商・産業相、アフマド・アル=マグリビー住宅・施設・コミュニティー相、マフムード・ムヒッディーン投資相、オマル・スレイマーン情報局長官とザカリヤ・アズミー官房長官が同行した。

 機内でムバーラク大統領は同行したエジプト新聞各紙の編集長らに向けて、エジプト代表チームがサッカーのアフリカ杯で6度目の優勝を飾ったことへの喜びを表明した。すべての試合を追っていたという大統領は、輝かしい成果を祝するため代表チームを空港に出迎えると決めているが、たとえ優勝していなかったとしてもそうすべきだと思うと語った。

 つぎに大統領は内閣改造と県知事の移動が差し迫っているのではとの噂について、「いかなる人事も慎重な検討を経てから突然の発表に至るものだ」と語り、「エジプトはいかなる外国勢力からの意思の押し付けも拒否するし、内政に関する外国からの圧力も受け入れない」と明言した。さらに大統領は、シナイ半島に外国人が駐留することをエジプトは認めないし、外国人投資家についても同様だとして、「シナイの開発は純粋にエジプトの投資によって行われるべきだ」と述べた

 また大統領は、UAEのハリーファ・ブン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領と、ドバイ首長でもあるムハンマド・ブン・ラーシド・アール・マクトゥーム副大統領と会見し、アラブ諸国の目下の諸問題や二国関係の推進を協議することへの喜びを表明し、UAEはエジプトへの最大の投資国のひとつであると指摘した。

 ムバーラク大統領は昨日昼にハリーファ大統領と、滞在先の宮殿で会談し、晩にはアブダビのムハンマド・ブン・ザーイド皇太子が特別晩餐会を催した。

 ムバーラク大統領は本日アブダビで、UAEの大投資家たちと会談することが決まっており、続けてUAE大統領との協議及び、ムバーラク大統領とその同行者のためにUAE大統領が主催する昼食会が行われる予定。その後、大統領は故ザーイド・ブン・スルターン前UAE大統領の墓を訪れてから、ドバイに向かう。

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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:13226 )