イスラエル首相、ガザ地区のハマース幹部を標的にすると威嚇
2008年02月11日付 Al-Nahar 紙

■ オルメルト首相、ガザ地区の「ハマース」幹部を威嚇 バラク国防相は「秘密作戦」に言及

2008年02月11日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ】

 イスラエルのガザ地区に対する軍事的圧力が続いている。ラファハ市では昨日パレスチナ人1人を殺害し、空爆によってパレスチナ人約15名が負傷した。またイスラエル右派勢力は、軍がガザ地区での大規模地上作戦を実施するよう政府に圧力をかけつづけている。そうしたなか、イスラエルのエフード・オルメルト首相は、「イスラエルは、ロケット弾発射に関与している全てのテロ分子に鉄槌を下すため全力を尽くす。ロケット弾を発射している者であれ、破壊工作員を送り出している者であれ同様である」と言明した。

 またオルメルト首相は週例閣議において、「怒りの感情だけでは軍事的対応の方法を決定することはできない。長期間にわたる計画的な手法で行わねばならない」と述べ、「スデロットやガザ地区周辺の集合住宅地に対するロケット弾攻撃は、ガザ地区でのイスラエル軍の断固たる活動に報復しようとする試みである。イスラエル軍の行動によってハマースやイスラーム聖戦の分子が多数死傷している」との見解を表明し、「パレスチナ人200人以上が死亡し、数百人が負傷した」と指摘した。

 またオルメルト首相は、「(政府は)スデロットおよびガザ地区周辺の集合住宅地に広がっている暗鬱たる感情を無視することはできない。土曜日に負傷した2人兄弟が早急に治癒するよう望んでいる」と強調した。

 オルメルト首相は閣議に先立って、エフード・バラク国防相や治安機関の局長らが出席した会議の議長を務め、ガザ地区のパレスチナ人による攻撃の激化に対するイスラエル側の政策や対応について協議した。首相は、ガザ地区での大規模地上作戦の実行については拒否した。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:13235 )