トルコ航空(THY)の技術者代表取締役イスマイル・デミルは、乗客が機内で携帯電話の通話を可能にするシステムが今夏に利用できるようになると述べた。システムにより飛行機での携帯電話での通話、短いメッセージとGPRS(General Packet Radio Service)の使用サービスがフライトの安全に影響しないという形で提供される予定だ。
イスマイル・デミル代表取締役は、アタテュルク空港で、航空整備修理改善センター(HABOM)での計画の最新状況、エセンボア空港で新たに作られる飛行機の格納庫と機内での携帯電話による通話を可能にするシステムに関して述べた。
デミル氏は機内で携帯電話の使用を保証するシステムについて「アエロモバイル」や「オンエア」という名の2つの会社が行っていると指摘し、「我々もシステムをトルコで使用できるようにするため、アエロモバイルと協同して努めている。システムをA340-300型の飛行機で1年間実験目的で使用するために努めているのだ。費用が15万ドル(約1545万円)であるシステム統合のため、2008年第3四半期を目指している。しかし飛行機に携帯電話(システム)を設置するしないといっているのではない。目標は、(システム設置を)望むどの航空会社にも『えぇ、私どもはお客様のために飛行機に携帯電話システムを設置できます』と言えるようにすることだ」と述べた。
デミル氏は、トルコで3つのGSM(Global System for Mobile Communications)オペレーターが照会してきたことに触れ、「私の予想では、システムは夏に利用できるようになる。携帯電話で通話するため飛行機自体が基幹基地のように機能するだろう。衛星との通信は確保する。我々は事業をこの段階まで行う予定だ。そのあとはGSMオペレーターが乗客にサービスを提供する」と説明した。デミル氏は、携帯電話による通話のための作業をトルコ航空の飛行機のみに設置しようというのではなく、最初の客(システム設置)は他の航空会社になるかもしれないと話した。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:13264 )