■ ムーサー事務局長の補佐官が今日ベイルートへ
■ ジャアジャア・レバノン軍団代表、「2月14日以前に取り沙汰されていた議論はもはや通用する余地がない」と主張
■ ビッリー国会議長:「3等分による閣僚配分案、今なお復活の余地あり」
■ セニョーラ首相、「レバノン大統領なしに重要な首脳会議は開催しえない」との見解
2008年02月20日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長が明後日金曜日にベイルートを再訪するのに備えてヒシャーム・ユースフ事務局長官がベイルートに到着したことに伴って、今日再び動き出したアラブ・イニシアティブに期待が集まるなか、治安上の混乱が鎮静化するとともに政治情勢が再び前面に出てきた。
フアード・アル=セニョーラ首相のヨーロッパ諸国との協議においては、アラブ・イニシアティブが最大の関心事となった。ゴードン・ブラウン・イギリス首相は昨日、セニョーラ首相に対してアラブ・イニシアティブへの支持を表明した。またEUは、レバノン次期大統領の選出を早急に実施する必要性を強調し、レバノンにおける緊張の高まりに対する懸念を表明した。
■ サウジアラビア
国内では、サウジアラビア外務省が国民に対してレバノン渡航の自粛を勧告すると決定したことによって引き起こされた不安感を収拾するため、各方面の動きが相次いだ。イスラーム教シーア派最高評議会のアブドゥルアミール・カバラーン副議長はアブドゥルアズィーズ・ハウジャ・サウジアラビア大使との協議の後、「サウジアラビア王国が決定を取り下げることを願う。なぜならレバノン人はサウジアラビアの役割をよく承知しているし、サウジアラビアの貢献を評価しているし、サウジアラビアとの協力の意志があるからだ。サウジアラビアにとっての損害は全て我々の損害でもある」との立場を表明した。
その後、リヤドに滞在中のハウジャ大使は声明を発表し、「サウジアラビア王国指導部は自国民に配慮するのと同じくらいレバノン国民に配慮している」と強調した。また、アラブ・イニシアティブが成功し、可及的速やかに実施されることを願い、「それがレバノンの政治および治安上の問題の解決を助けることになる」と語った。
(後略)
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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:13267 )