イスラエル軍のガザ地区攻撃で11人死亡、ハマースのロケット弾でイスラエル人1人死亡
2008年02月27日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ガザ地区の殺戮で子供3人を含むパレスチナ人12人が死亡
■ 「カッサーム」ロケット弾によりイスラエル人1人死亡、オルメルト首相はハマース幹部殺害を警告

2008年02月27日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ガザ、ナブルス、ナザレ:本紙アシュラフ・アル=ホウル、、ワリード・アワド、ズハイル・アンドゥラウス記者】

 イスラエルがガザ地区で新たなパレスチナ人虐殺を犯した。イスラエルは昨日一連の空爆でパレスチナ人11人を殺害した。またイスラエル特殊部隊がナブルスで活動家らを標的にした攻撃を行い、1人が死亡した。一方、医療筋の情報によると、ガザ地区から発射されたパレスチナのロケット弾によって、イスラエル南部でイスラエル人1人が死亡した。

 イスラエル占領軍のガザ地区中部、南部、北東部への空爆によって昨日水曜日、ハマースとイスラーム聖戦に所属する6人を含む活動家ら10人が死亡した。また昨夜、ガザ市北部のハザンダール駅付近を歩行中の子供たちを襲ったイスラエルの爆撃によって、子供3人が死亡した。さらに、ヨルダン川西岸地区のナブルスでは、イスラエル軍特殊部隊が民間人の服装で攻撃を行い、銃撃によってパレスチナ人活動家1人が死亡、3人が負傷した。ハマースは、ガザ地区で起きている事に対するアラブ諸国の姿勢を非難した。

 その後、パレスチナ医療筋と目撃者情報によると、イスラエル軍によるガザ市北東部への空爆により、パレスチナ人2人が死亡、2人が負傷した。健康省の救急看護・緊急事態対策局長であるムアーウィーヤ・ハサナイン医師は、「イスラエル軍機によるガザ市東部のブスターン・アル=ライイス地区への空爆で市民2人が死亡、2人が負傷した」と述べた。

 一方、イスラエルの医療筋は、「パレスチナからのロケット弾がスデロット市北部の学校に命中し、1人の死者を出した。イスラエル南部へのパレスチナのロケット弾発射による死亡者は過去7年を通してこれで14人目だ」と述べた。

 昨日水曜日には、少なくとも15発のロケット弾がガザ地区からイスラエル南部に向けて発射され、そのうち4発がスデロット市に落下した。

 ハマースの軍事部門であるカッサーム部隊は攻撃を実行したとの声明を発表した。カッサーム部隊は「悪辣なるシオニストの空軍がハーン・ユーニス市を襲い、カッサーム部隊メンバー8人が殉教した犯罪行為への報復として、(地元製の)『カッサーム』ロケット弾9発を発射した」と述べている。

 イスラエルのエフード・オルメルト首相はイスラエル人1人が殺害された機会をとらえて、威嚇発言を行った。オルメルト首相は訪日にあたってハアレツ紙ウェブサイト版の取材を受け、「イスラーム抵抗運動ハマースの幹部は全員、イスラエルにとって暗殺の標的である」と述べ、「ハマースの政治部門であれ治安部門であれ同様である」と強調した。さらに「ハマースのメンバーは平メンバーから幹部まで全員、イスラエル軍による一掃の対象に含まれる」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:13297 )