【社会部】内務省外国人移民局のガーエミー局長はアフガニスタン人によるイランへの不法入国が増加していることを明らかにし、「真剣に彼らの入国を阻止し、イラン国内の不法滞在者の強制退去にも取り組まなければならない」と述べた。
ISNA(イラン学生通信)の報道によると、国連高等難民弁務官補佐のエリカ・フェラー氏を伴い、記者たちの質問に答えていたガーエミー局長は、イラン政府がこれまでアフガニスタンの特別な状況を理由に、イランにいる不法滞在者について、それほど厳しく取り締まってこなかった、と指摘した。
同局長はスィースターン・バルーチェスターン州に5万3千人ものアフガン人不法滞在者がいることに言及し、「イラン政府がスィースターン・バルーチェスターン州への外国人全面立ち入り禁止措置をとった」と述べた。
ガーエミー局長は、国連高等難民弁務官事務所が非合法滞在の外国人については干渉しないとしていることに触れた上で、「イランで非合法に暮らしているアフガン人は有罪である」と語った。
内務省外国人移民局長は、イランに対する国連高等難民弁務官事務所の援助を「わずかである」として、「我々の考えでは、この程度のわずかな金額ではイランにいる難民の助けにはならない。弁務官事務所が供与している100万ドルという支援金は、イラン政府が引き受けているアフガン人のために必要とされる一日分の費用にすらなっていない。この程度のわずかな支援金など、弁務官事務所に返してもいいくらいだ」と強調した。
イランにいる190万人のアフガン人たち
この席で、国連高等難民弁務官補佐のエリカ・フェラー氏は、90万人にのぼる正規滞在のアフガン人の傍らで100万人のアフガン人が不法滞在していることに言及し、「彼らは多くの場合、仕事を求めて、更には兵器や麻薬を運び込むために、そして時に治安上の問題をもたらすことを目的に、イランに不法入国している。イランは国際法によって彼らを取り締まる権利をもっている」と述べた。
また、同氏は、イランにいる難民のために割り当てられている予算の5%が直接、外国人移民総局に難民保護として配分されていると指摘し、「イランの外国人移民局長から発表された数字は少々ミスリーディングだ。イランの国連事務所が行っている援助は、事務所と職員の経費をまかなうだけのものではない」と語った。
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( 翻訳者:曽田茜 )
( 記事ID:13323 )