国連事務総長、エジプトからガザに武器が渡っているとの疑いを撤回
2008年03月05日付 Al-Ahram 紙

■ 潘基文国連事務総長、エジプトからパレスチナ人に武器が渡っているとの疑いを撤回

2008年03月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ニューヨーク;ターリク・ファトヒー】

 エジプト国境を越えてガザ地区のパレスチナ人に武器が密輸されているとの疑いを、潘基文国連事務総長が撤回した。国連事務総長の報道官をつとめるミシェル・モンタス氏は、国連のイスラエル代表部から渡された正確性の疑われる情報や新聞記事などに依拠して事務総長は報告を作成したのでは、との本紙の質問に答えて、「事務総長は時間が無いままに安全保障理事会の緊急会合で発言しなければならず、その時点で手元にあった唯一の情報がニューヨーク・タイムズ紙の記事であり、その情報源が国連のイスラエル代表部であった」と語った。

国連事務総長があのような声明を発表するのにそれで十分であったのかどうか、と本紙がさらに説明を求めると、ミシェル・モンタス報道官は「潘基文事務総長がこのような姿勢を何度も繰り返すというようなことはない」と述べ、この問題についてコメントを求められた国連事務総長が、情報を引用した典拠をすでに明らかにしていると指摘した。

 エジプトのマーギド・アブドゥルファターフ国連大使は、エジプト国境からガザ地区のパレスチナ人が武器を入手しているとの国連事務総長の発言の正確性を否定していた。

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:13328 )