■ ポーランドのレフ・カチンスキー大統領、ウサーマ・サラーヤー本紙編集長と対談
■ 「我々はエジプトでの企業建設を望んでいる」「ポーランドの経済改革の経験は、エジプトにとっても有益であろう」
2008年03月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
ポーランドのレフ・カチンスキー大統領は、ホスニー・ムバーラク大統領のポーランド訪問があらゆる分野、特にエネルギーと観光分野において、両国間の関係強化における重要な弾みとなるであろうと述べた。同大統領は「エジプトはポーランドにとって、中東における重要な政治的、経済的パートナーである。そのため我々は、エジプトにポーランドの企業を建設することを望んでいる。また我々はより多くのエジプト人学生に対し、ポーランドでの教育機会を提供する努力をしている」と述べた。
そしてエジプトは国際関係、中でも中東地域とアフリカにおける紛争の防止と解決策の提供において際立った立場を示しており、テロとの戦いに関する国際会議を開催しようとのムバーラク大統領の呼びかけは、世界の治安への根本的な危険であり続けているテロの防止・対策のための最も優れた提案のひとつであると明言した。続けてポーランド大統領は、中東の現状、共通の関心を寄せるいくつかの国際問題についてムバーラク大統領と協議するつもりだと述べた。
ウサーマ・サラーヤー本紙編集長と対談した同大統領は、中東地域における紛争調停と、恒久的な平和の実現を追求するあらゆる努力をポーランドが支持することを確認し、またポーランド軍は今年10月にイラクから撤退して、カーディシーヤ県をイラク軍に明け渡すと公表した。
カチンスキー大統領は20年にわたるポーランドの政治・経済改革の優れた経験を披露しつつ、「ポーランド経済はインフレ率の上昇や19%以上の失業率を記録するなどの市場の混乱によって、変革の初期には難局に直面した」と語った。
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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:13336 )