ロジTV問題で、デンマークからトルコの民主市民党に対し支援の動き
2008年03月11日付 Radikal 紙
デンマークの複数の政党に属する33人の市長がレジェプ・タイイプ・エルドアン首相に書簡を送った。書簡は、民主市民党所属の〔トルコの〕56人の市長に対する起訴の撤回をエルドアン首相に求めたものである。この56人の市長は、ロジTVの閉鎖取り止めを求めてデンマークのアナス・フォー・ラスムセン首相に書簡を送り、この件で訴訟を起こされている。
「国民が選んだ市長に思想の自由を」と題された書簡は、民主市民党所属の市長たちが思想の自由のもとにロジTV閉鎖の取り止めを求めてデンマークのラスムセン首相に書簡を書いたことを指摘している。また、この書簡が原因で、15年の懲役刑に処せられる可能性のある裁判が行われることを強調。さらに、書簡には次のように記されている。
「この種の裁判は民主的社会で起こるべきではありません。この種の裁判は国民が選んだ者たちの思想の自由や当選の理由であろう公約実行の障害となります。裁判の取り止めに関して、あなたにお力添えをお願い申し上げます。このようにして、これらの市長たちが、それぞれの管轄地域で安全にかつ安心して国民の利益のために働けるようにしてください。また、加えて申し上げたいと思いますが、私〔=各市長〕がこの手紙を書いたことでデンマーク国家が法的措置を取ることはないでしょう。」
デンマークの市長たちは書簡のコピーをラスムセン首相にも届けたことが明らかになった。市長たちは書簡のコピーを明日、在デンマーク・トルコ大使館にも送る予定だ。
■ デンマークからの傍聴人も入る予定
民主市民党所属の市長に関してロジTVへ書簡を送ったことが原因となって起こされた裁判は明日開かれる予定だが、この公判にデンマーク社会主義者人民党は傍聴人を派遣する。同党のクルド系の国会議員候補で首都圏市議会議員セルダル・ベンリとポリティケン紙が裁判を傍聴する予定だ。
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( 翻訳者:大田垣綾子 )
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