東部・南東部に対する120億ドルの投資計画 -テロとの戦いには経済支援も必要
2008年03月13日付 Zaman 紙
(レジェプ・)タイイプ・エルドアン首相は政府の東部・南東部に関する「解決策」を垣間見せた。
同首相は、ニューヨークタイムズにたいし、テロ組織への支援を断つために、人々の生活水準を向上させると述べた。首相は2つの大きなダム、灌漑用の運河、そして道路を建設し、シリアとの国境の地雷敷設地を農地に変えるつもりだと述べた。さらに、雇用されれば若者はクルド労働者党PKKに加担しないであろうとした。そして、投資に関して具体的な金額を打ち出した。「12億ドルが投資されるだろう」と。エルドアン首相は、テロとの戦いが単に軍事的措置のみで進められてはならないとし、問題が社会-経済、心理、文化的レベルに及んでいると述べた。首相は、クルド語、アラビア語、そしてペルシャ語での放送を行うテレビ局が今後開局されるとも述べた。
首相は、N.Y.タイムズ紙の編集長の取材を認め、越境軍事作戦をアメリカが全面的に支援したことに触れた。エルドアン首相は、「率直にいえば、この短期間の作戦はトルコ、アメリカ、イラク中央政府の共通の理解の下で実現した」と述べた。イラクを現在占拠している全軍が今後撤退すること、トルコはというと、この地域に今後もとどまり続けるとの発言が注意を引いた。(そのことで)トルコがイラクにとって世界に開かれた最も重要な扉であることを示唆した。エルドアン首相はイラク北部で生活しているクルド人を「我々の親類」と位置づけた。「そこで暮らす人々は南東部に親戚がいる。よい関係を築けなければ、他の誰と親しくなれるというのか。」
エルドアン首相は、取材中、EU加盟に向けた活動が減速したとの解釈を拒否した。正式加盟以外の選択肢はなく、この方向でぶれはないと述べた。
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( 翻訳者:百合野 愛 )
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