エルドアン首相、ストライキ参加者に怒る -国民に不正を働いている
2008年03月14日付 Zaman 紙

勤労者の社会保険及び国民健康保険法案を引き下げることを目的として行われた2時間に渡るストライキに関し、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「今日何か起こっているが、あれは一体何だ?仕事をボイコットしている。こういうことは違法行為だし、二度としてはならない。法律にこれを許可するような条項はない」と話した。

エルドアン首相は、この法案で「獲得された権利が何であれ、そのすべてが同様に保障されている」ことに触れながら、「私はこのように主張する人たちが間違っている、嘘をついていると述べてきた。また同じことを言わせていただく」と述べた。

エルドアン首相は、3月14日の医療祭のためにガージィー大学ミーマル・ケマレッティンホールで開催された講演会で演説を行った。

演説中に、労働者たちのストライキに触れたエルドアン首相は、「今日何か起こっているが、あれは一体何だ?仕事をボイコットしている。こういうことは違法行為だし、二度としてはならない。法律にこれを許可するような条項はない。どのセクターであれ、違法行為をする組織に問いたい。こうした組織に身を置く者たちは、我が国民に不正を働いている。不正を働いているのだ。どういうことか?例えば、病院でボイコットが起こるとする。普段2時間で5人の患者を診察するとすると、まずこの5人の患者を追い出してしまい、待たせることになる。しかし、患者が病院にどんな状況で来るのか明らかではないのだ。」


■毎日課題が出てくる

高速道路でのボイコットに言及したエルドアン首相は、「同様に料金所や高速道路でも国民に不便を強いている。車両の中で、車のエンジンをつけたまま、国民が2時間に使用したガソリン代を誰が補償するのか?そもそも大都市では交通渋滞の混乱があるのに、この種のボイコットを、民主的、世俗主義的、法治国家の中で認めることができるだろうか?」と話した。

社会保険及び健康保険法案もさらに詰めなければならないと話すエルドアン首相は、「話合いが行われるであろうし、今までにも行われてきた。関係者との話し合いは、その都度結論に至っている。しかしこれが終わることはない。次々と課題が出てくる。これは、関心を抱いているかどうかによって個人差がある。」

社会保障制度においては、既存の制度で現在まで来ることができたと述べるエルドアン首相は、既存の制度では不十分な点がいくつか出てきたため、改訂が必要だと話した。

エルドアン首相は、社会保障制度において前回改革が行われたことに言及しながら、「例えば、可決・通過した第9条は再考のために一旦戻された。これに尽力している人々は、この国のすべての責任を負わされ、そして後日この責任を国民に渡す立法機関であり、これを明らかにしよう」と述べた。

エルドアン首相は以下のように続けた:

「しかし、様々な思惑の下、例えば前回のものは滑稽である。生まれてくるすべての子供が社会保障の枠組みに入れられ、18歳まで社会保障で守られること。残念ながらこれさえも否定的な見方があり、条項から外そうとしていたこと。しかし、今は容認している。というのも、合わなかったし、この問題に対する国民の反応が明らかになったからである。

これに類似して、「年金制度においても、法案が通過すれば現在社会保障制度に含まれているものが制度外に放り出されてしまう」と様々なところから我々に意見される。こんなことは全く筋違いである。要するに、社会保障制度が改訂されるときまでに獲得された権利は、そのすべてが同様に保障されているのである。私は、こう主張する人たちを間違っている、嘘をついていると表現してきた。また同じことを言わせていただく。正直になり、原則を理解してもらいたい。私はいつもこう言っている。自分の地位を守ろうなどとは思ってないし、正しいと思ったことに関しては議論、協議する。そしてその方針に沿って行動する。というのも私は国民の奉仕者としてこの道を選んだ。この奉仕のため昼夜関係なく努力している。努力せねばならない。」

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:13355 )