地下組織との戦いに不快な連中がいる:エルドアン首相の弁
2008年03月18日付 Yeni Safak 紙

エルドアン首相は提訴された解党訴訟が、地下組織との闘争を不快に思う連中とつながりがあるかどうか知りたいという姿勢を示した。
エルドアン首相は「多くの地下組織が我々の政権下で打ち負かされてきました。エルゲネコン地下組織に対する取り締まりがなされました。これらが誰かを不快な思いにさせるというのでしょうか?」と述べた。

エルドアン首相は、臨時党会議で行った演説で、提訴された解党訴訟が、公正発展党(AKP)の地下組織との闘争を不快に思う連中とつながりがあるかどうかということを知りたいという姿勢を示した。エルドアン首相は、「トルコにいる多くの地下組織とマフィアは我々の政権下で打ち負かされています。今トルコに地下組織やマフィアはいますか?ついにエルゲネコン地下組織に対する取り締まりがなされました。これらは一体誰かを不快にさせるというのでしょうか?」と述べた。

■路線は国民が敷いた
訴訟が証券取引所の業務終了後に行われたことを指摘したエルドアン首相は、「これを行いながら、株価を上げることになるとでも考えているのですか?株価は今日6.5-7ポイント下落しました。為替は上昇しました。これらの変動がどの位続くのかははっきりしません」と述べた。
エルドアン首相は、「路線は国民が敷きました。誰もトルコを民主主義の道から元に戻すことも、EUの道から外すこともできません。アタテュルクが唱えた現代文明という目標からだれも戻ることはできません」と語った。

■早期選挙はない
エルドアン首相と、公式訪問のためトルコを訪れていたエストニアのアンドルス・アンシップ首相は会談後に共同記者会見を行った。エルドアン首相は、新聞記者の「解党を困難にさせるための憲法改正について今お考えですか?」という質問に対し、「我々はこれに取りかかったばかりです。党員と共に検討しています」と答えた。地方選挙が優先されることは議題にあるのかどうかという質問に対しては以下のように答えた。「地方選挙は目前にあります。地方選挙は行います。通常はともかく、国会議員選挙のため満期になったら普通選挙を行います。我々は誰にも腹を立てずに、憤慨せずに確かな歩調で、自分たちの道を進み続けていきます。やるべきことをやっていきます」

■我々の「畑」に恩恵が降り注がれている
エルドアン首相は「あなた方が正しいということをうまく示す必要があります。我々は挑発には乗りません。良識をもって活動していきます。トルコ中が(あなた方を)認めるならば公正発展党の負けを認めます。7月22日の選挙以前にも同じことがありました。しかし我々の票は増えました。この成果が我々の「畑」に恩恵の種を蒔いているのです。風が吹いても岩から何も切り取ることは出来ません」と述べた。

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( 翻訳者:白石 百合子 )
( 記事ID:13383 )