労働党党首ペリンチキの逮捕につながったテロ容疑者の証言―エルゲネコン捜査
2008年03月23日付 Milliyet 紙

エルゲネコン捜査の中で、ウムラニエのゲジェコンドゥ(不法建築住宅)で見つかった手榴弾の保持容疑で逮捕されたメフメト・ゼケリヤ・オズチュルク退役少佐が、行政裁判所襲撃後の供述で、一昨日拘束された労働者党総裁ドーウ・ペリンチェキを、関係者だとうったえていることが明らかになった。

ある時期ペリンチェキ党首の相談役をつとめていたことを説明したオズチュルクは、「労働者党とペリンチェキは、既存の地下組織に関係のある組織構成員らとともに活動や計画することができる、そして計画と活動を支援することさえできる」と述べた。

行政裁判所襲撃後イスタンブルで逮捕されてアンカラへ移送され、2006年3月25日に公的な供述調書に署名したオズチュルクは、ウルサル局、アイドゥンルク誌、労働者党の関係者とドーウ・ペリンチェキに関して尋問され、以下のような供述をおこなった。

・ペリンチェキ党首は、昨今ではアタテュルク思想協会から援助を受けていた。世論はペリンチェキがよい諜報者から、さらには軍関係から援助を得ていたと考えている。しかしペリンチェキは、総じてロシアや中国の諜報部と密接に情報交換をおこなうグループに操作されている。また同時にドイツや英国の諜報部とも接触している。

・いかなる時も自省をおこなわないペリンチェキと彼の政党は、徐々に速度を速め過去の仕組みに回帰し始めている。最大の手段として保持し主張している「ユーラシア主義」はといえば、実現不可能な危険に満ちた展開にとどまり。失敗の憂き目を見た。(そのため)総じて軍の戦略に似せた構想を生み出し主張している。

・ペリンチェキと彼のグループが、特に2003年以降、国軍に近づいた本当の理由は、軍の存在と戦略を採用したのが原因ではなかった。ペリンチェキと彼のグループは、自身のために大国民議会内で議席を求めている。このため既存の政治構造の解消と、新たに作られる構造の中での議席の獲得とを欲していたためだ。

・政党内部の方針が軍が受け入れない方向で変化している中、これを隠匿することを良く知っている党執行部はまだ軍の介入を期待している。労働者党とペリンチェキは、既存の地下組織に関係のある組織構成員らとともに活動や計画することができる、そして計画と活動を支援することさえできる

・アルプアルスラン・アルスラン(行政裁判所襲撃実行犯)の政治見解はペリンチェキの最近の政治的展開と別物ではない。アルスランと彼の思想に類似する人々のプロフィールと活動姿勢は、ペリンチェキにとっても選択しうるものである。というのもペリンチェキは我々が並べた希望や目的を遂げるためどのような方法でも試そうとする人物なのだ。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:13418 )