担当検事ゼケリヤ・オズに、捜査収拾への圧力―エルゲネコン捜査
2008年03月23日付 Zaman 紙

ウムラニエで押収された爆発物に関し、詳細な捜査を進めているイスタンブル共和国検事ゼケリヤ・オズ氏に対する圧力が、最後の逮捕者らが出たことで高まってきている。

ついにイスタンブル弁護士会会長キャーズム・コルジュオール氏が、捜査はただちに終結され、裁判が始められるべきだと主張した。最初に労働者党が捜査を進めているゼケリヤ・オズ氏に関し、「犯罪や犯人をねつ造しようとしている」そして「職権を悪用している」として告発した。一昨日実施された「あかつき作戦」で、ドーウ・ペリンチェキ、イルハン・セルチュク、ケマル・アレムダルオールを含む12人が拘束されたことに引き続き、検察への圧力も高まってきている。機会あるごとに「司法に対する介入はなされるべきでない」という立場を強調するイスタンブル弁護士会会長キャーズム・コルジュオール氏は、今回の作戦はただちに終えられるべきであると主張した。コルジュオール氏は、8か月前に始まったエルゲネコン捜査が今日まで続けられてきたことや弁護活動への制限が撤廃されないことは、司法上の裁判権の侵害であり、被疑者が何の嫌疑をかけられているかを知る権利をはく奪していると説明した。
キャーズム・コルジュオール氏はベイオールのイスタンブル弁護士会事務所で、弁護士会理事らも同席した記者会見において「捜査が終結され、もし起訴された場合は、起訴状が準備され、すぐさま裁判所へ提出され、裁判を開始させることで、さまざまな不安が払しょくされることになる」と語った。

■司法への政治介入

法曹家協会会長のキャーミル・ウウル・ヤラル氏は、キャーズム・コルジュオール氏の会見を批判した。コルジュオール氏がエルゲネコン捜査と(AKP) 解党訴訟を念頭に置き比較していると語るヤラル氏は、「解党訴訟とエルゲネコン捜査を別々に取り上げることで、一つはともかく検事の側に立ちそして(司法へ)介入しない、もう一つは反検事の立場でそして方向付けを行おうとする、そうした異なる二つの考え方があることがわかるだろう。残念なことに、私たち法曹家らは様々な事件を、法律の普遍的な「窓」からではなく、自らの世界観の「窓」から眺め、是非の態度をとっている。理性的な法曹家が、ファイルやほとんどを新聞の切り抜きから集めた資料を調べることで成せる唯一の説明は、訴訟が政治的であるということである」と述べた。

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( 翻訳者:石丸由美 )
( 記事ID:13419 )