ハマースのロケット弾がイスラエルの軍用ヘリを損傷
2008年03月16日付 Al-Ahram 紙

■ イスラエル、ハマースのロケット弾によるヘリコプターの損傷を初めて認める
■ 上級将校:「パレスチナ武装勢力は高性能な地対空ミサイルと対装甲車砲を所持している」
■ ハマースはイスラエル戦闘機を標的にし続けることを確認、イランからの技術取得については否定

2008年03月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ、エルサレム:諸通信社】

 ガザ上空を飛行中にハマースの発射したロケット弾でヘリコプター1機が損傷を受けたことをイスラエル軍が認めた。

 初の試みとなったこの作戦についてイスラエル軍の上級将校の一人は「危険な前例となった」と評し、しばらく前からガザ上空のイスラエル軍ヘリに対する危険は増大しており、それは日ごとに増しつつあると認めた。

 同将校は最近、ヘリコプターや無人戦闘機といった航空手段が自動発射装置による砲撃に晒される事例があったことを認め、パレスチナ武装勢力側が高度な地対空ミサイルを手にしたことに対する警戒の指示がパイロットたちに出されていると指摘した。また同将校は、ハマースには兵士輸送用の装甲車にも対抗できる武器があると言及した。

 他方ハマースは昨日、ガザ地区上空を飛行していたイスラエルのヘリコプターに損傷を与えた今回の成功を受けて、今後もイスラエルの戦闘機を標的とする作戦を継続すると表明した。損傷を受けたヘリはガザ地区北部の領空から撤退し、ガザ地区に近い場所のひとつへの緊急着陸を迫られた。
 
(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:13424 )