■ ライス国務長官、ラブロフ外相にシリア政府への圧力を要求
■ イスラエル、ラブロフ外相とヒズブッラーの武器について協議
2008年03月22日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
ダマスカス、西エルサレム、ラーマッラーの各地においてロシアのセルゲイ・ラブロフ外相がこの2日間に行った会談では、レバノン情勢をめぐる様々な問題が協議の大半を占めた。
アメリカ国務省のショーン・マコーマック報道官は、「コンドリーザ・ライス国務長官はラブロフ外相が中東歴訪を開始する前にモスクワで会談し、レバノンの政治的危機の解決のためにシリアに圧力をかけ、次期大統領の選出を支援するよう要求した」と明らかにした。
ラブロフ外相は実際に、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領および政府高官たちとの会談においてレバノン危機に言及し、レバノン人同士の対話こそが妥協案へ到達する鍵であると強調した。また、シリアの首都でアラブ首脳会議を開催することの重要性を主張し、「それがアラブの諸問題解決への最適な方法である」と述べた。
イスラエル政府高官らはラブロフ外相に対し、シリアからヒズブッラーへの武器輸送問題や、ガザ地区での事態沈静化の問題を強調したが、中東和平会議をモスクワで開催するというロシアの提案にはあまり興味を示さなかった。
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:13433 )