ファタハ、ハマース双方譲らず、イエメン和解案が行き詰まり
2008年03月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ファタハ、ハマース双方の代表は交渉のため一つのテーブルに着くことを拒否
■ ファタハ、ハマースとも強硬な立場を固持 イエメンの和解案が行き詰まり

2008年3月21日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【サナア、ガザ:本紙記者ハーリド・アル=ハマーディー、アシュラフ・アル=ハウル】

 サナア[イエメン共和国首都]で行われているハマースとの交渉においてファタハ代表団のメンバーであるアッザーム・アル=アフマドは、ファタハ代表団は交渉から撤退する決定を撤回したと述べた。マフムード・アッバース大統領率いるパレスチナ自治政府が出した声明では、「イエメン政府の和解案にハマースが反対していること」を理由に、ファタハ代表団がサナアでの交渉から撤退することが発表されていた。

 衛星TV局アル=ジャズィーラがアッザーム・アル=アフマドの言葉として伝えたところによれば、仲介役のイエメン当局者がファタハ代表団に対し、両代表団の間で和解案受け入れの合意に調印がなされる予定の今週土曜日まで留まるように求めたという。

 アフマド氏は、これまでの話し合いでハマースが和解案に賛同していないことが示されたとの認識を述べたうえで、ファタハ代表団はハマースが立場を変えることに希望を持って留まることにしたと明らかにした。

 イエメンのアリー・アブドゥッラー・サーリフ大統領は昨日、ファタハ、ハマース双方の代表団と面会し、両者を仲介するため、イエメンが提示した和解案の詳細について双方と話し合いを行った。

 一方、ハマースの副政治局長であり本交渉の代表団団長であるムーサー・アブー・マルズークは、和解案が失敗に終わったことを否定し、双方に提示された合意の文面について現在検討が行われており、これに関して今週土曜日にコメントを提出する予定であることを明らかにした。

 アブー・マルズーク団長は、対話が失敗したとの発表は時期尚早で正確ではないとの見解を述べ、交渉は失敗しておらず、この直前まで続いていたが、イエメン大統領の要望に基づき、双方に提示された文面について決着が土曜日まで延期された、と述べた。

 またアブー・マルズーク団長は、現在サナアで続けられている対話がパレスチナ解放機構(PLO)との対話ではなく、ファタハに委任されたアッザーム・アル=アフマド代表との対話であり、PLOは当事者ではないと述べた。

 ファタハ、ハマースの双方は、イエメンの取り組みが行き詰まった責任が相手側にあると互いに主張し、イエメンが提案した文書に基づいて来月初めに対話を開始することをうたった覚書への調印を両代表団は昨夕まで渋っていた。

 双方が折り合う点を見出せなかった理由は細部をめぐっての対立であり、イエメンのアブー・バクル・アル=クルビー外相の表現によれば、対立する双方が自らの立場にこだわり、相手に対して何一つ譲らず、交渉の際には同じテーブルに着くことさえ受け入れず、クルビー外相率いるイエメンの仲介担当者らを通してのみ協議が行われた。

 クルビー外相は、「木曜日の朝に我々は、どうやって対話を実現するのか、その対話をいつ始めるのか、どういった方式で行うのか、誰が参加するのか、に合意するため多くの時間を費やした。幾分時間を要しているこの4つの問題について、我々は話し合いを続けたいと望んでおり、土曜日に対話を再開する」と述べた。

 イエメンの和解案に対する調印に向けては、サナアの大統領府においてあらゆる外交的手続の調整が進められ、イエメン政府筋が間もなく調印がなされるとの楽観的な見通しを発表した後、最後の最後になって行き詰まった。

 イエメンの和解案には、大統領選挙および立法議会選挙の準備を開始すること、政党や派閥への帰属ではなく国民としての帰属に基づく治安部隊を構成すること、諸機関の関係がパレスチナの憲法と法律に基づくべきこと、またこれらの問題に関する対話がファタハ、ハマース間での合意および他のパレスチナ諸派との合意へと導かれるべきこと、が含まれている。

 クルビー外相は、この地域の国々であろうとパレスチナ問題に関係している各国および機関であろうと、イエメンはいかなる勢力からもイエメンの和解案に対する異論や妨害の試みを受けていないと明言し、イエメン当局はパレスチナの人々とともに行っているこの取り組みと、諸々の障碍およびその原因について、今月末に開催が決定しているアラブ首脳会議において提起することを目指す、と述べた。

 本紙が観測筋から得た情報によれば、ファタハ、ハマース双方の代表団がサナアにおいて交渉のためにひとつのテーブルで会したことは一度もなく、その理由は、イエメンの和解案への見解において、またパレスチナ問題の包括的解決に対する考えにおいて、双方の間に大きな違いと遠い隔たりがあるためだという。

 イエメンは双方が今週土曜日に和解案に関する協議を再開すると強調しているものの、パレスチナの情報筋は、ファタハがイエメンでハマース代表と交渉中の代表らを召還したと語り、同時にイエメンの情報筋も、ファタハの代表団がパレスチナ指導部の要請に応じて交渉から引き上げ、サナアを出発したことを明言した。

 ラーマッラーでは昨日木曜日にパレスチナ大統領府が発表を行い、パレスチナ諸勢力の間を調停するためのイエメンの和解案は、ハマースがサナアでのPLOとの対話に反対したことにより失敗に終わった、と述べた。

 パレスチナ大統領府のナビール・アブー・ルデイナ報道官は、ハマースがパレスチナ諸派の調停をめざすイエメンの和解案をハマースが拒否した、と公式声明において述べた。

 同報道官は、イエメンのアリー・アブドゥッラー・サーリフ大統領が発表したイエメンの和解案に基づく、パレスチナ人民の合法的かつ唯一の代表者たるPLOとの対話をハマースが拒否した、と説明している。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:13439 )