エルゲネコン事件でイスタンブル大学元学長ら、容疑を否認
2008年03月25日付 Milliyet 紙

エルゲネコン組織のメンバーであるという理由で拘束された者たちは、自分たちが裁判所で行った供述で容疑を否認した。元イスタンブル大学学長ケマル・アレムダルオールが黙秘権を行使する一方で、逮捕されたフェリト・イルセヴェル、セルハン・ボルク、アドナン・アクフラトは、自分たちが組織のメンバーであるという容疑は策略であると主張した。

■ アレムダルオール「私は黙秘する」

ケマル・アレムダルオールは、法廷において「私は自分の権利を知っている。警察と検察において私に向けられた容疑に関する、隠された思惑を示す情報が知らされていないため、私は容疑を受け入れず、黙秘権を行使した。私はこの場でも自らの黙秘権を行使する」と述べた。

■ アクフラト「容疑はこじつけだ」

逮捕された容疑者のうち、新聞記者であるメフメト・アドナン・アクフラトは、法廷における供述で容疑を認めなかった。アクフラトは、次のように述べた。

「私は一切のテロ組織、とりわけエルゲネコンテロ組織とはなんの関わりもない。私は組織のメンバーではない。私の手元には政府に関する機密文書は見つからなかった。私はウルサル局の経営メンバーであると同時に、以前の供述で述べたように、多くの組織の代表あるいはメンバーだ。私が今まで執筆を続けている本や意見に注意を払えば、私がテロ組織メンバーであるという向きの主張が完全に政治的な策略とこじつけから成るでっちあげだと分かるはずだ。」

アクフラトは、政府の機密文書といわれているものは彼が新聞記者であるからこそ自分の元にあるのであり、また、これらの文書は断じて「機密」ではないと話した。

■ イルセヴェル「エルゲネコンを受け入れない」

フェリト・イルセヴェルも裁判所において容疑を認めなかった。イルセヴェルは次のように述べた。「私は労働者党副党首であり、同時にウルサル局放送部長だ。そしてタラート・パシャ委員会の事務局長なのだ。こうした仕事を実行する際、行った電話の会話が記録されていた。これらはすでに私に尋問されたことだ。私の政治的立場と活動は、みなが知っている。私は断じてエルゲネコンテロ組織のメンバーではない。このような組織の見解を受け入れるなんてお話にならない。私はこの前の選挙以前に行われた共和国集会に参加した。こうしたことはなんの罪にもあたらない。」

イルセヴェルは、エルゲネコン組織とつながっているとして先に県警でおこなった供述で、目下話題のトゥンジャイ・ギュネイの主張と関連して、「アメリカ中央情報局(CIA)と活動していることが明白な人物のたわけ言であり、傑作な意見だ」と述べた。

■ ボルク「政治的な策略だ」

アイドゥンルク誌編集長であるセルハン・ボルクも、供述において、そうした容疑があることは全くもって政治的策略であると主張した。ボルクは、自分たちがアイドゥンルク誌において大統領アブドゥッラー・ギュルと首相エルドアンが行った事柄にページを割いていたことを明らかにし、次のように述べた。「私たちの報道姿勢のために、この事件と結びつけられてしまったのだと思う。そこにはたしかに地下組織が存在するが、それは私が容疑をかけられたものではない。残念なことに、複数の司法メンバーたちこそが内部に潜んでいると分かっている組織なのだ。」

(キャプション)
元イスタンブル大学学長のケマル・アレムダルオールは、「トルコはエルゲネコンという道化役がなんであるのかを理解するだろう」と述べた。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:13444 )