民族主義者行動党「国民投票は、政治的な賭け」
2008年03月26日付 Radikal 紙

民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首は、解党を難しくする憲法改正について、必要であれば国民投票も辞さないと表明した公正発展党を、「政治的な賭けだ」と警告した。バフチェリ党首は昨日(25日)の民族主義者行動党のグループ会議で次のようなメッセージを発した。

■民主主義をおびやかす
2007年7月22日総選挙における公正発展党に対するトルコ国民の支持は、憲法から逸脱することへの許可や承諾と受けとられてはならない。これに異を唱えることは、国民の意思を盾に独裁への熱き想いを宣言していることと同じである。法と国民の意思を対立させようとするエルドアン首相は、これが民主主義を脅かしうることに考えるべきである。

■民族主義者行動党の提案
個人的な責任で行動した者を政治的手段で処罰する場合、犯した行為に対する別個の訴訟を現行法に基づいて必要条件とする。そうすれば、司法プロセスの障害を取り除く最も筋の通った方法となると考えられる。

■民族主義者行動党の見解
非解党原則の枠組みに、テロと暴力を合法的手段とする政党も含まれていることは、我々の見解とは異なる第1点目の問題だ。
解党訴訟を最高裁判所の検事長ひとりの判断で起こすことを防ぐためにこれに政治的許可を条件とすること、政党幹部が犯した罪を解党理由にはしないこと、個人的責任において行った行為を罪と認めるために裁判所の判決を必要とすること、そして政党幹部が政治的手段で罰せられることをなくすという考え方は、我々が意見を異とするもうひとつの問題である。

■国民投票への警告
国民投票によって実施が承認される憲法改正を、公正発展党は単独で実現できる大多数に支持されている。国民投票という道に入りこむことは、危機を深め、内紛と体制の危機を招きうる。
政治的な賭けとなる国民投票は、国と民主主義の未来をかけて賭博を行うようなものであり、予想不可能な結果を生じさせる可能性がある。
法律と憲法に影を落とす政治的弾圧を、社会を分断する国民投票によって実施しようとすれば、緊張を頂点に高め、より広範囲な対立と両極化が社会全体を巻き込むかたちで浸透することになるだろう。国が本当の意味でカオスと闇にとらわれしまうだろう。

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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:13448 )