■ チェイニー副大統領がバグダード訪問、駐留米軍の任務遂行を堅持
■ 「アラブ諸国の大使派遣によってイランの影響力拡大に対抗を」
2008年03月18日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
アメリカが指揮したイラク侵攻から5年目になる日の3日前、ディック・チェイニー米副大統領は突然のイラク訪問を行い、首都バグダードから遠く離れた軍事基地で夜を過ごした。今日にはアメリカ兵たちの前で演説をする予定である。
チェイニー副大統領がイラクを訪れる一方で、大統領選挙のジョン・マケイン共和党候補も、自分と副大統領が強力に支持した増派戦略がどの程度成功しているかを評価するため、イラクを訪問中である。
チェイニー副大統領はイラクの治安状況が大きく改善されたと述べたが、それは駐留軍のさらなる撤退を直ちに意味しているわけではなく、駐留軍の規模は「今後数ヶ月の現場の状況」によって決定されるものであると述べ、「我々は任務の達成前に撤退はしない」と強調した。
また、「私が今週イラクを再訪することは特に重要だ。今週我々は、イラク民衆をサッダーム・フセインの圧政から解放し、イラクを困難ではあるが民主主義に向けた歴史的な道に踏み出させた攻撃の開始から5周年を祝っている最中だからである」との見解を示した。
そして、「この5年間を振り返れば、難しい試練の歳月であり、多くの課題に直面してきたが、しかし試みは成功している。...そして、そのために努力するに十分値する試みであった」と述べた。また、アメリカと同盟関係にあるアラブ諸国に対して、イランの影響力拡大に歯止めをかける重要な一歩としてイラクに大使を派遣するよう促した。
チェイニー副大統領の今回の訪問の最中、少なくとも43人の死者が出たカルバラーでの自爆攻撃をはじめとする一連の攻撃が発生した。
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( 翻訳者:久田理恵 )
( 記事ID:13454 )