ノウルーズ(新年)の2日までに衝突事故649件、130人が死亡
2008年03月23日付 Jam-e Jam 紙

  国家道路警察交通管理局局長は、ノウルーズ(西暦3月21日からはじまるイランの新年)に入ってから、すでに交通事故が649件発生し、130人が死亡していると発表した。

 同局長は次のように述べた。「ノウルーズのための帰省・訪問ラッシュの始まりから、昨夜12時まで(新年3日の0時まで)の間に、国内のハイウェイで649件の衝突事故が起きており、130人が死亡した。」同局長のホセイン・アリーシャーヒー大佐は、日曜(西暦3月23日)のIRNAの取材に対し、これら649件の衝突事故のうち、89件が死亡事故に至っており、560件について負傷者がでていると述べた。

 同大佐によれば、国内の(各都市間を結ぶ)道路では、ノウルーズ休みによる交通量の増大により、大規模な渋滞が発生している。しかし、交通安全計画の実行とスピード規制により、事故増加は食い止められているという。アリーシャーヒー大佐は、ハイウェイには1400台の速度規制監視カメラが、固定もしくは巡回式に設置されていると述べ、運転手の法定速度違反のために5500台の車両が停止命令を受けたと語った。

 さらに、同局長はこう付け加えた。「ノウルーズ期間中の交通計画実施においては、事故や違反防止のため、運転者の体調検査と精神状態の検査を行う警察担当者らが道路上に配置されている。」

 また、アリーシャーヒー局長は、近年のノウルーズ期間中の衝突事故死亡者の22%がバイク運転者であったため、今年のこの期間中は、ハイウェイおよび高速道路内でのバイク通行を全面禁止されていると述べた。

 さらに同局長はこう付け加えた。「警察のノウルーズ交通安全計画の実施により、人びとには改善が見られ、運転者の95%が正しく運転しているが、ほんの5%の人が問題を起こし危険の原因を作っている。彼らには法に基づき、指導・罰則が科されている。」

 また、同局長は「イランのほとんどの地域では、現在良い天候状態が続き、旅行にも最適であったため大規模な交通渋滞がおきている。しかし、人々の意識レベルの向上と速度規制により、近年事故は減少傾向にある」と述べた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:13463 )