公正発展党解党の場合、代わりとなる政党は強健トルコ党なのか?
2008年04月02日付 Milliyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は党首をつとめる公正発展党への解党要求裁判が始まったことで、「代替政党」という処方箋を準備していると主張されている。
エルドアン首相は、政党を閉鎖し、公正発展党に参加することを考えている強健トルコ党のトゥナ・ベキレヴィチ党首と週末エディルネで会い、同じヘリコプターでイスタンブルへ向かった。同首相は現状評価をし、ベキレヴィチ党首に政党を廃止しないよう説得したことが分かった。
■ベキレヴィチのエディルネ訪問
エルドアン首相は、土曜日に公正発展党エディルネ県青年支部会議に参加した。2007年7月22日に故郷エディルネから無所属として出馬したが、最低得票率が原因で落選した強健トルコ党のトゥナ・ベキレヴィチ党首も、公正発展党員から招待を受け、エディルネにやってきていた。
ベキレヴィチ党首は、エルドアン首相との待ち合わせ場所であったエディルネ県庁に行ったが、記者らが待ち構えている儀典用の入口ではなく、市民が利用する隣の入口から建物に入った。知事室がある階で、首相とベキレヴィチ党首は対面した。
会談では、以前から公正発展党への参加に傾いていた強健トルコ党の状況、および公正発展党の解党請求訴訟から今後、導きだされうる結果について取り上げられた。
■ヘリコプターの移動
ベキレヴィチ党首は、県庁での会談の後、エフカン・アラ首相府事務次官の公用車でシュクリュパシャ・スタジアムに向かった。
首相も県庁での会談を終えた後、公用車でスタジアムにやってきた。エルドアン首相とベキレヴィチ党首は、ここから同じヘリコプターでイスタンブルに向かう道中、現状評価を行った。
ベキレヴィチ党首は、ドアンニュースエージェンシーの記者によるこの件についての質問に答える中で、首相と行った会談やヘリコプターで一緒に移動したことを認めた。
公正発展党が解党された場合、強健トルコ党が代替政党となるか否かについて見解は述べたくないとしたベイレヴィチ党首は、「我が国で起こっている最近の政治的展開について私たちは評価付けを行いました。政党を閉鎖し、我々が公正発展党に参加することが考えられていた。しかし我々はこれを断念しました」というにとどまった。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:13494 )