過去二日間のうちに5件の自殺が発生したことを受け、テヘラン刑事検察庁殺人課はそれぞれ変死事件として捜査に着手した。
ISNA(イラン学生通信)によると、昨年のエスファンド月29日〔西暦2008年3月19日〕正午12時30分、第151ヤーフトアーバード分署の捜査官らは、首都殺人担当予審判事のモハンマド・シャフルヤーリー判事に、自宅中庭の角にある台所で「レザー」という50歳男性が首をつって死んでいるとの事件を報告した。これを受け、予審判事は男性の死に方に不審を感じ、直ちに鑑識班の派遣を指示した。
初動捜査で故人の妻は次のように述べた。「レザーに家庭での問題は全くなく、精神病も患っていなかった。正午ごろ彼は掃除をするため台所へ行き、暫くしたあと私が台所へ行くと、彼の首吊り死体を発見した」。
本件の捜査はテヘラン刑事検察庁第7課の予審判事の下でなおも続いている。
エスファンド月29日の午後にも、殺人担当予審判事は第161アブー・ザッル分署の捜査官から、「ダーヴード」という名の40歳男性が自殺したとの報告を受け、直ちに捜査を始めた。初動捜査の結果、故人は著名な作家の一人であり、精神病を患っていたことから、服毒自殺を図ったことが判明した。
昨晩〔=3月20日〕の22時にも、第134シャフラケ・ガルブ分署の捜査官らは、モハンマド・シャフルヤーリー首都殺人担当予審判事に「アアザム」という27歳女性の変死を報告した。本件の捜査を開始したところ、故人は兄弟の死に激しく動揺したことが原因で、薬を飲んで自ら命を絶ったことが判明した。
さらに昨晩未明にも、殺人担当予審判事の電話のベルが鳴った。第102パースダーラーン分署の捜査官らがある住居で29歳女性と40歳男性の変死について報告したのだ。捜査を開始して明らかになったのは、亡くなった二人には親族関係はなく、錠剤の服用によって自殺を図ったということだった。女性が男性の自宅にいた理由は、まだ明らかになっていない。
テヘラン刑事検察庁第7課(殺人担当)の予審判事は、これら5件の事件に対してそれぞれ別個の指示を出し、事件の真相解明へ向けて捜査を行うよう求めている。
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( 翻訳者:五味竜彦 )
( 記事ID:13502 )