【地方報道部】イラン・イスラーム共和国気象庁長官は、今年、わが国は干ばつと水不足に見舞われるとの予測を発表した。
アリー・モハンマド・ヌーリヤーン長官は、IRNA(イラン国営通信)とのインタビューで以下のように述べた。
「昨年は、荒野が大半を占めるスィースターン・バルーチスターン州で最大降雨量を記録したが、全国的に見る限り、十分なレベルの降雨は見られなかった。」
同長官は我が国における昨年の降雨・降雪は一時的・散発的なものであり、継続しての降雨は得られなかったことに触れ、以下のように説明した。「我が国で、寒さが増したことも、様々な農業分野における大きな被害の原因となった。」
ヌーリヤーン長官によれば、現在の水不足と降雨の不足の結果、天水農業による耕作のおよそ50%が被害を受けている。彼はさらに以下のように述べている。「降雨量が減少しても、大部分のダムに貯水することで、飲料水に関わる深刻な問題は起こらないであろう。」
同長官はまた、「気象予測に基づけば、今年いくつかの州における農業分野で、作物生産量の減少が見られるであろう」と発言した。
マーザンダラーン州気象局局長も、IRNAとのインタビューの中で、今年初めの11日間(西暦2008年3月21日~31日)の降雨量が、同州昨年の観測と比較して16パーセント減少したことを発表した。ヤドッラー・アフシャール・モガッダム局長によれば、同時期の昨年と比較しての降雨量の減少は、29mmに相当する。
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( 翻訳者:尾曲李香 )
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