世界的な食料価格高騰に国連が警鐘
2008年04月09日付 Al-Ahram 紙

■ 食料品価格の狂ったような上昇に国際的警告

2008年04月09日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ニューヨーク:ターリク・ファトヒー】

国連のジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長は、高率での食料品価格上昇の継続は世界の安全を脅かす混乱と政治的不安定を引き起こすだろうと警告を発し、2007年中頃以降の価格上昇率は40%にものぼると指摘した。

同じく潘基文国連事務総長も世界レベルでの食料品価格上昇のマイナス影響を強い懸念を持って注視している。

事務総長の報道官であるミシェル・モンタス氏は、価格高騰は多くの要因に帰するものであり、その中にはバイオ燃料の使用増加や、燃料の価格上昇による生産・運搬コストの上昇、また世界各地での食料生産が乾燥と自然災害によって影響を被っていることが挙げられると語った。そして、7300万人分の食料品の価格上昇コストを補うため世界食糧計画は5億ドルを必要としていることを明らかにした。

また同報道官は最新の国際レポートを引用し、特に中国やインドなどでの需要増やバイオ燃料としての使用の結果、米、トウモロコシ、小麦の価格にさらなる上昇が起こるという予測によって、世界の穀物備蓄が最低基準に達したと述べた。

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:13581 )