イスラエル、ナハル・オズ通行所への攻撃に報復
2008年04月12日付 Al-Ahram 紙

■ ガザ南部へのイスラエル侵攻により、子供1人を含む8人のパレスチナ人が殺害
■ 抵抗勢力と占領軍の間で衝突、ナハル・オズ通行所の封鎖続く

2008年04月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル、占領下エルサレム:諸通信社】

ガザ地区南部のブレイジ難民キャンプにイスラエル軍が侵攻し、パレスチナ側の戦闘員と衝突、10歳の子供1人を含む8人のパレスチナ人が死亡し、子供5人を含む12人が負傷した。

 先週木曜日のパレスチナ武装組織による攻撃により、イスラエルのナハル・オズ通行所付近でイスラエル人2人が殺された後、イスラエルはハマースを叩くと威嚇していた。今回の侵攻はそれを受けての措置である。

 イスラエルによる難民キャンプ侵攻の数時間前には、ハーン・ユーニス付近へのイスラエルによる空爆によってハマースの戦闘員2人が殺された。情報筋によればハーン・ユーニス市外へのイスラエルによる2回の空爆によって、ハマース戦闘員7名が負傷したとのことである。

 こうした事態の展開は、シャウル・モファズ交通大臣がイスラエル軍に対し、ナハル・オズ通行所への攻撃に報復してガザ地区への攻撃作戦を強化するよう呼びかける声明を発したすぐ後に起きた。通行所は昨日まで閉鎖されたままで、ガザへの燃料搬入が妨げられている。

 一方、国連のパン・ギムン事務総長との共同記者会見でロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、モスクワでの和平会議は国連事務総長の支援を受け、アナポリス和平会議のフォローアップに有益なものになるだろうと述べ、会議の最終的な詳細決定を現在行っているところだと付言した。

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:13582 )