トルコ刑法第301条をめぐる戦い 公正発展党と民族主義者行動党
2008年04月15日付 Milliyet 紙
トルコ刑法第301条に反対するポスターの掲載を公正発展党(AKP)の自治体によって妨害されたことに対して、民族主義者行動者党は、公正発展党に対してビラ、テレビCM、インターネットサイトで闘争をはじめた。
トルコ大国民議会法務委員会に送られたトルコ刑法第301条に関して、公正発展党と民族主義者行動党の間で激しい論争が生じている。民族主義者行動党は、第301条に関するポスターを屋外掲示板に掲載することを妨害した公正発展党を、ビラ、テレビCM、インターネットサイトで追い込む予定だ。
民族主義者行動党は、第301条の改正に対しての反対キャンペーンを昨日始めた。屋外掲載のポスターを準備した民族主義者行動党は、公正発展党の自治体が「間に合っている」と返答したり、中心地でない場所をしめすことに関して、戦術の変更をおこなった。屋外広告をおさめた民族主義者行動党は、ビラ、テレビCM、インターネットサイトで第301条の改正に対して戦う予定だ。
3つのの方面から実施されるキャンペーンでは最初に独自のインターネットサイトが起ち上げられた。www.kimrahatsiz.comという名前のサイトへ入ると、「誰が不愉快に思っているのか?」といった質問に出会う。質問の答えは、「トルコ人を、虐殺者と宣したい圧力団体」といった形でおこなわれる。
■ テレビにCM
二番目としては今日までART、カナルB、ベンギ・トルコ、Ata TVで流されたCMが、CNNトルコ、TV8、Haber トルコのような国民的放送局でも放送される予定だ。70秒や39秒の2つの短いテレビCMは、冒頭でチャナッカレの戦闘の場面を示し、第301条が何故存在を変えずに残っているかを劇的な言葉で説明している。2番目のCMでも、「誰が不愉快に思っているのか?」という質問で始まる。「目覚めよトルコ、今こそ結束の時だ!」というアナウンスが流れるCMで、第301条の改正を望む人々が個々に列挙される。このCMは多くの人々の下に届くようにとユーチューブなど共有サイトでも流された。
民族主義者行動党は、さらに500万部のパンフレットも印刷した。第301条の条文を掲載したパンフレットでは、「この法律に誰が不愉快に思っているか?」と問われている。デヴレト・バフチェリ民族主義者行動党党首がジェスチャーで示す箇所では、「以下の者たちが不愉快に思っている。トルコ人を、虐殺者と宣したい圧力団体、1000年間の兄弟関係を壊そうとしている機会主義者、トルコを侮辱することに務め、考えが乏しい知識人」と述べられている。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:13588 )