サウジ国王とエジプト大統領が会談、シリアにレバノン危機打開に向けた措置を要求
2008年04月10日付 Al-Nahar 紙
■ ムバーラク大統領、アブドゥッラー国王:「レバノン問題の解決はシリアとの関係改善の条件」
2008年04月10日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【カイロ:ジャマール・ファフミー】
リヤドで行われたレバノンのフアード・アル=セニョーラ首相との会談の24時間弱後の9日夜、サウジアラビアのアブドッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王はシャルム・エルシェイクでエジプトのホスニー・ムバーラク大統領と会談を行った。
首脳会談はワーキング・ディナーまで続き、途中アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長も出席した。今回の会談についてスレイマーン・アウワード大統領報道官は、エジプト・サウジ両政府はシリアとの関係改善について、シリアがレバノン危機の「打開へ向けた具体的な措置」をとることを条件としていると述べた。
またアウワード報道官は、「両首脳はアラブ諸国の現状分析とアラブ諸国間の軋轢について率直な議論を交わした」と述べ、「レバノン情勢こそは根本であり本質であり状況を突き動かす要因であり、現在のアラブの軋轢の背後にある動機である」との見方を示して、「レバノンの状況の改善がアラブ諸国間の関係改善の実現の鍵である」と付け加えた。
さらに、先月ダマスカスで行われたアラブ首脳会議においてエジプトとサウジアラビアは前例のないほど参加のレベルを縮小したが、「両国は常に、シリアとともにアラブ諸国の共同行動の支柱を形成してきた」と述べた。
また、エジプト・サウジアラビアと「同胞国シリアとの関係は良い状態にあるとは言えない」と述べ、レバノン危機に関するシリア政府高官らの発言に間接的に言及して「アラブ諸国関係の現状の改善は、言葉や単なる善意や真摯な決意の表明ではなく、具体的な行動と措置を通してのみ実現する。それによって早急に本当の意味での状況改善が実現する」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:根田文佳 )
( 記事ID:13609 )