トルコ刑法第301条・305条の改正案通過、裁判を許可する権限は法務大臣に
2008年04月19日付 Zaman 紙
トルコ刑法第301条と305条の改正案は、トルコ大国民議会司法委員会を通過した。
委員会は、出された諸提案のなかで、刑法第305条のなかで改正を予定している第2項を廃棄した。この項目で予定されている「捜査の許可は大統領によって与えられる」という条文は、第301条に「この犯罪に関する取調べは、法務大臣の許可による」という形で付け加えられた。
メフメト・アリ・シャーヒン法相は委員会での会見で、刑法301条と305条に関する改正がEU向けのものだとしても、改正に対する要求はトルコ国内のダイナミズムから生まれたのだ、と述べた。シャーヒン法相は、度々自分を中傷する民族主義者行動党(MHP)の議員らに対し、「私がカフェで話していると、他党の党員である国民らは辛抱強く聞いており、私が話し終えると批判を始める。どうか、国民のように先のことを考えて行動しましょう」と答えた。シャーヒン法相はMHP議員らの提案に関する批判に答え、次のように続けた:「トルコ人であることと共和国は、我々の共通の価値である。この価値は守らなければならない。あなた方が過敏だというなら、我々もそれと同じくらい過敏なのだ。(改正案の)適用において違う決定がなされてはならない。さもなくば、301条の法的根拠は異なった適用に道を開くことになる。そのため改正する必要がある」
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:13618 )