エルドアン首相、野党はどんな議題にも反対する
2008年04月23日付 Yeni Safak 紙
タイイプ・エルドアン首相は、公正発展党の議会会派で行ったスピーチで、共和人民党デニズ・バイカル党首を痛烈に批判した。「バイカル氏が感じている懸念は非現実的なものです。彼の不安は、頭を混乱させ、きれいな水に毒を注ぎ込むようなこと。我々には他の手段はなく、まわりまわって結局はあなた方を騙そうとしているでしょうか?」と述べた。国民主権の考え方や議会民主主義は必須条件であるし、放棄されてはならないものであることを述べたエルドアンは、この真実を最も端的にあらわすのが、アタテュルクの「主権は無条件に国民のものである」との言葉であると明言した。
■アタテュルクを学びなさい
「88年前、アタテュルクとその同志が迷いなく獲得した国民主権の原則の内実が、さまざまな私的理由によりまた利益闘争のために無に帰されている、弱められている」との見解を発したエルドアンは、興奮し、「われわれは、はたして世俗主義を国民の意思でもたらしたのでしょうか?」と述べる者さえ出てきたと語った。エルドアンは、「彼らには、アタテュルクについてそして国民闘争や改革の歴史を再び学ぶことをお勧めします」と述べた。
■共和人民党に政権の助言
民主主義において野党は、単に国民だけでなく現実との間の距離が開きはじめた場合には、立ち止まって考える必要があると述べたエルドアンは、次のように続けた。「国民によりよいことを約束すること、政権によりよいことをするよう働きかけること、そして不十分なことを指摘し批判する代わりに、今日の野党は残念なことにすべての議題において反対の立場をとっている。彼らが唯一行ったことは、すべての新しいことに、すべての変革に、踏み出したあらゆる一歩に、国民にとってプラスかマイナスかを考えずに反対していることだ。こうした考え方は、「私にとって味方にならない者を、誰かの味方にはしない」という考え方である。政権が飲料用に使う可能性のあるすべての井戸に、毒をそそぐような行為なのだ、これは。だが、国民のすべての水資源を汚そうとするものらにとって、彼ら自身に問われるべき明白な問題がある。それは、水資源は明日、彼らにとっても必要となるのではないか?『私が勝利できないのであるなら、みなが敗北すればいい』という考えは、野党がこの簡単な現実を見極めるのに障害となっていると思う」。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:13649 )