レバノン国会議長がシリア訪問、シリアは対話呼びかけを支持
2008年04月08日付 Al-Nahar 紙

■ ビッリー国会議長が2年ぶりにダマスカスを訪問、セニョーラ首相はUAE、サウジ、カタールを訪問
■ アサド大統領、対話への呼びかけを支持、外交関係確立に関する合意を遵守
■ エジプトとアラブ連盟、レバノン政府のアラブ諸国閣僚級会合開催の要請を歓迎

2008年04月08日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 ナビーフ・ビッリー国会議長は[レバノン各勢力の]対話の呼びかけについてシリアの支持を得た。一方フアード・アル=セニョーラ首相は、アラブ諸国外相会議の開催要請についてエジプトの支持を得た。それはすなわち、ダマスカス首脳会議において確実になったアラブ諸国の分裂状況の下で、レバノン危機が空回りを続けていることを意味している。

 観測筋は、ビッリー議長とセニョーラ首相の双方の歴訪において、サウジアラビアに重点が置かれると見ている。セニョーラ首相は今日サウジ到着の予定である。というのも、シリアとサウジの対立はレバノン危機に多大な影響を及ぼすからである。シリアの立場は従来から公表されている通り、「レバノン各勢力が合意すること」を支持するとの点で変わっていない。一方エジプトがセニョーラ首相のアラブ諸国外相会談開催の要請を支持したことは、シャルム・シェイフにて行われるエジプトのホスニー・ムバーラク大統領とサウジのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王の二ヶ国首脳会談を前に、エジプトがレバノン政府の立場に支持を表明したということである。

 それにもかかわらず、ビッリー国会議長が昨日ダマスカスを訪問してシリアのバッシャール・アル=アサド大統領と会談したことは、特別に重要であった。ビッリー議長にとって2006年6月以来初めての訪問であったためだ。シリア指導部はビッリー議長の訪問に明らかな歓迎ぶりを見せ、アサド大統領とファールーク・アル=シャルウ副大統領、ワリード・アル=ムアッリム外相が2時間にわたって議長と会談を行った。またビッリー議長にはアリー・ハサン・ハリール議員が同行した。

(後略)

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:齋藤睦美 )
( 記事ID:13678 )