ヨルダンがイラク人への入国ビザ発給を開始
2008年04月14日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■ヨルダンがイラク人への入国ビザ発給を開始
2008年04月14日付サバーフジャディード紙(イラク)HP1面
イラク外務省の次官は一昨日に同省がヨルダン政府から通達を受け取ったと発表した。その通達の内容は、今月4月の半ばからヨルダン政府が同国への入国を希望するイラク人に対し、入国ビザの発給を開始するというものであった。
ムハンマド・アル=ハーッジ・ハンムード次官によれば、ヨルダン政府は今月4月半ば以降、ヨルダン領への入国を希望するイラク人へのビザ発給を開始し、ビザ発給事務所をバグダードほかイラクの各地に13箇所開設すると日曜日にイラク外務省に伝えてきた。一件の申請にかかる費用は1万5000イラク・ディナールである。
さらにハンムード次官は、「イラク人のうちどういった人々がビザの発給対象となるのかについて、ヨルダン政府はいまだ限定していないが、病人と特別の事情を抱えた人にヨルダン入国の優先権が与えられるであろう」と続けた。
ヨルダンへの渡航を希望するイラク人へのビザ発給業務の始動にイラク側を踏み切らせた主な理由には、ヨルダン国境で入国を拒否された場合にイラク国民が受ける苦痛があると同次官は指摘する。複数の国際機関の報告書によれば、ヨルダンに向かったイラク人渡航者の多くがヨルダン側の厳しい審査のために入国を拒否されている。また最新の国際統計では暴力的な事態が原因でヨルダンに逃れているイラク避難民の数は50万人以上と推計される。
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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論アラブ・メディア研究 )
( 記事ID:13685 )