家族による殺害、刀剣類による犠牲者の60%は女性
2008年04月22日付 E'temad-e Melli 紙
【ISNA】イラン刑事警察犯罪対策担当副長官は、「今年の初めから今日まで、国内の殺人発生件数は減少傾向を続けており、今年のファルヴァルディーン月(西暦2008年3月-4月)に発生した殺人事件は、昨年の同時期と比較して15%減少した」と語った。
ラジャビー大佐は、国内の殺人事件発生率は好ましい状況にあり、低い数字にとどまっているとした上で、次のように述べた。「イランはこの分野では、世界的にみても良好な位置を占めている。しかし全体的に言えば、事件の発生件数を減少させるという意味で、現在の良好な状況をよりよい状況へと変えていかなければならない」。
大佐はまた「昨年(西暦2007/8年)の殺人事件における刀剣類および特殊ナイフの使用率は42%であり、85年(西暦2006/7年)と比較すると増加している」と述べた。
ラジャビー大佐はこの点について、次のように続けた。「1年半前、シャムシール、ガメ、デシュネ、ハンジャルなどの各種短剣類の生産者、販売者、及び携帯者を取り締るための法案の第一緊急度が第7期国会で可決され、現在同法案が国会で最終的に可決されるのを待っている状況である」。
大佐はさらに、「この法案が最終的に可決されれば、この種の殺人事件の発生によい影響を与えるだろう」と付け加えた。
ラジャビー大佐はまた、過去2年間で国内での殺人事件の発生件数は減少傾向にあると言及した上、「昨年の殺人事件発生数も、85年と比較すると約17%減少した」と指摘した。
イラン刑事警察犯罪対策担当副長官は、昨年の殺人事件で最も多かった原因として、集団間の抗争と家族による殺人を挙げ、次のように付け加えた。「昨年発生した殺人事件における家族による殺害の割合は30%にものぼり、これは注目すべき数字である」。
大佐はその上で、「家族によって殺害された者の60%近くが女性であり、彼女たちは短剣や刀剣類で殺害されている」と述べた。
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( 翻訳者:弘原海みどり )
( 記事ID:13698 )