イスラエルのガザ攻撃が激化、カッサーム軍団6名が死亡
2008年04月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イスラエルのガザ攻撃により24時間で12名のパレスチナ人が犠牲に
■ その大半がハマース活動家、2人は重傷のため死亡
■ PFLPがイスラエル町村へのロケット弾攻撃の実行声明を発表

2008年04月21日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ガザ:本紙アシュラフ・アル=ハウル】

 イスラエル占領軍がガザ地区への攻撃を強め、24時間で12名の犠牲者が出た。その大半がハマース活動家だった。

 パレスチナ保健省救急局のムアーウィヤ・ハサネイン局長は、彼らはガザ市の東および北の地域にイスラエル戦闘機が個別に行った空爆による犠牲者で、その多くは爆発の激しさのために、病院に到着した時には焼け焦げた肉の塊と化していたと説明した。

 また無人偵察機がザイトゥーン地区東にあるパレスチナ人戦闘員の拠点を狙った空爆によって、ハマースの軍事部門であるカッサーム軍団のメンバー1人が死亡、4人が負傷した。ハサネイン局長によれば死亡したのは24歳のナジーブ・アル=サルヒーで、ガザ地区北部の戦闘員を標的にした同様の空爆でも同じカッサーム軍団のメンバーである23歳のムハンマド・ムーサーが犠牲になった。

 この二つの空爆に先駆けてガザ地区北部ジャバリヤ近郊の国境付近に集結していたイスラエル軍戦車の一台がハマース活動家の拠点に向けて砲弾を発射し、ムハンマド・アブドゥッラフマーン、ザーヒル・シャーミーヤ、ヒシャーム・ザーヒルとファッワーズ・アル=タナーニーの4人が死亡、全員が20歳代だった。

15歳のアフマド・アル=ナッジャールと16歳のビラール・アル=ダヒーニーの二人の若者も、水曜の晩にガザ地区中部のハジャル・ディーク地区に占領軍が侵入した際に負った重傷で亡くなった。ハサネイン局長によれば、二人は重傷のため集中治療室に入れられていたが、日曜の早朝に死亡が宣告されたという。

カッサーム軍団はメンバー6人の死を悼み、彼らはジハードの任務遂行中に無くなったと報告した。カッサーム軍団は声明で、英雄たるムジャーヒディーンの血を北から南まで注ぎ続けることで、奪われた祖国の地図を描き、パレスチナ解放に向けた道しるべを定めるのだと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:13746 )