マケドニア訪問でギュル大統領がギュレン系の学校を訪問しなかった理由は?
2008年05月07日付 Milliyet 紙
これまでの外遊でアブドゥッラー・ギュル大統領は、訪問国でフェトフッラー・ギュレンの教団が経営する学校訪問を欠かすことはなかった。ギュル大統領は、直近のマケドニア訪問の際、ストゥルガ、マナストゥル、ウスキュプにギュレン系の学校が3校あった。しかし大統領は、教団が支える私立ヤフヤ・ケマル高校を、熱心な招待にも関らず訪問日程に組み入れなかった。
外遊に同行した本紙特派員のユルドゥズ・ヤズジュオールの取材によれば、ギュル大統領への招待状に大統領のために特別な出し物の準備をしていると書かれていたことさえ、大統領の決断を変えさせなかった。しかしこれと同時にギュル大統領はトルコ系住民との会談にヤフヤ・ケマル高校の経営者を招待し、しばらくの間談笑して、一緒に写真を撮った。
ギュル大統領がこれらの学校の訪問を控えている背景には、公正発展党(AKP)に対する解党請求裁判の起訴状にあった告発内容が影響していると言われている。同起訴状でギュル大統領に向けられた告発のひとつは、大統領が外務大臣だった時に、「ヌル教団の代表のひとりフェトフッラー・ギュレン」に近いとして知られている学校とその経営者らとの関係を深めたことが文書で公開されたことだった。
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( 翻訳者:富田佑子 )
( 記事ID:13751 )