米ホワイトハウスでローマ法王の歓迎式典
2008年04月17日付 Al-Nahar 紙

■ ホワイトハウス、ローマ法王を盛大に歓迎
■ レバノンの主権と独立に共同で支持を表明

2008年04月17日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ワシントン:ヒシャーム・ムルヒム】

 理想的な春の日、大聖堂や教会の鐘と軍隊のラッパや祝砲が鳴り響き、主の祈りが捧げられるなか、ジョージ・ブッシュ大統領は昨日、ローマ法王ベネディクト16世をホワイトハウスでの式典に迎えた。この式典は、ホワイトハウスの歴史の中で最大のものとなり、9000人以上の人々が参加した。ブッシュ大統領はローマ法王を歓迎して「アメリカ国民は『すべての命は神聖なものだ』というあなたのメッセージを必要としている。...そして、一部の者が神の名を借りてテロ行為、殺戮、憎悪を正当化しているこの世界で、私たちは『神とは愛である』というあなたのメッセージを必要としている」と述べた。ローマ法王は、イラクでの戦争に対するローマ教会とアメリカ政府の姿勢の相違を暗示しつつ、「紛争の解決と進歩の支援のためには国際外交による忍耐強い努力を要する」と訴えた。

 前法王である故ヨハネ・パウロ2世が2003年の戦争に反対したように、現法王も戦争に反対し、先制攻撃や予防のための戦争という概念に反対していた。また昨年には「イラクからは一つも前向きなものがもたらされない」と述べ、アメリカのイラク政策をあからさまに批判した。

 しかしブッシュ大統領も法王も歓迎式典中のスピーチでは、イラクについての直接的な言及は避けた。またこの日は法王の81歳の誕生日でもあり、アメリカとバチカン市国の国家の演奏の後、何千人もの人々が両国の国旗を振りながら「ハッピー・バースデー」の歌を歌った。

(後略)

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:13772 )