共和人民党の女性政策担当、「スカーフ着用者は二級市民」といったセルテル議員に
2008年05月11日付 Zaman 紙

共和人民党(CHP)のデニズ・バイカル党首は、党の女性政策担当に「スカーフ着用女性は二級市民である」と発言したイスタンブル選出、ヌル・セルテル議員をあてた。

イスタンブル大学学長補佐の時代に、スカーフ着用の女子学生を「説得のための特別ルーム」で説得していたセルテル議員は、クーデター計画で罪に問われた元軍警察司令官シェネル・エルイグルが会長を務める「アタテュルク思想協会(ADD)」の副会長を務めている。CHP中央執行部(MYK)の二人の女性のうちの一人であるセルテル議員は、バイカル党首の女性政策問題での参謀となる予定である。

選挙のたびごとにスカーフ着用の女性をキャンペーン広告に利用してきたCHPは、第32回CHP総会ののち新たに編成された執行部に、「反スカーフ派」の人物を加えた。それらの筆頭は、イスタンブル大学学長補佐の時に、スカーフ着用女性にスカーフをとらせるため「説得のための特別ルーム」を設置したヌル・セルテル議員である。バイカル党首は昨年の大統領選挙の前に各地で催された共和国ミーティングで活躍したヌル・セルテル氏とネジュラ・アラト氏をまず議員に、その後党会議のメンバーに就け、セルテル議員には20人からなる党中央執行部でも活躍の場を与えた。セルテル議員は、大学でのスカーフ解禁に関する憲法改正案の申し入れがトルコ大国民議会で議論された際、「スカーフは女性を二級の人間に貶め、男女平等をなくしてしまう二級の衣服スタイルである」と発言した。バイカル党首は、アメリカの新聞へのインタビューで、スカーフを「ドイツ・ナチの茶色のシャツとイタリア・ファシストの黒のシャツ」にたとえたオヌル・オイメンを新たに副党首として厚遇した。

オイメン氏は、上述の新聞がインタビューを曲解したと主張した。しかし記事を書いた記者はこのインタビューの録音テープを公表し、曲解がなかったとした。スカーフ着用女性を「端役、エキストラ」と表現し、「シュメール時代にはベールをかぶっていたのは売春婦だ」と言って、スカーフ着用女性を侮辱したイズミル選出のジャナン・アルトマン議員も党会議の新たなメンバーに加えられた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:石丸由美 )
( 記事ID:13784 )