トルコ大国民議会は、2002年に始めた作業を完了し、初期の大国民議会も含めすべての総会議事録をデジタル化した。120万ページもある大国民議会の議事録を、たったワンクリックで見ることができるようになる。このシステムはまず大国民議会のなかで利用され、その6ヵ月後にはインターネット上で国民にも公開される。
■ 4月23日13時45分
トルコ大国民議会議事録財務暦1336(西暦1920)年4月23日を記した最初の大国民議会は、まず会議の第一セッションを「午後」の13時45分に開始した。年長のスィノプ議員のシェリフ・ベイが大国民議会を開会し、アタテュルクの演説とともに始まった。この初めての大国民議会の議事録は、オスマン語で相異なる雑貨店のノートに記録された。この議事録は、文字改革のあと1928年に専門家たちによってトルコ語に翻字され、トルコ大国民議会の文書庫に保管された。トルコ大国民議会の文書庫にはオスマン語とトルコ語両方の原文がある。最初の集会の第一声は、議事録によると以下のようであった。
1ページ 第一議事録
シェリフ・ベイ:「賢士諸君! イスタンブルが一時的に外国の勢力によって占領され、全くカリフ位と政権中枢の独立が取り消されたのはご存知のことだろう。この貴き議会の年長者たる資格と神の導きにより、我が国民の内と外の独立を含めた運命を自ら引き受け、導き始めたことを全世界に宣言し、大国民議会を開会する…。」
■ 自由の涙
トルコ大国民議会議事録へのアクセス計画の開幕を行ったトルコ国民議会キョクサル・トプタン議長は、今日まで文書庫に保管されていた120万ページもの議事録を細かく調査し、1500冊にも及ぶ多大な作品が現れたと話した。トプタン議長は、この計画に関し、トルコ大国民議会が設立された日からガーズィー議会(*独立戦争指導期)をはじめとして、共和国上院、制憲議会(*1961)、代表者議会、国民統一委員会、国家保安評議会、制憲議会(*1981-1983)の議事録も含まれていることを明らかにした。トプタン議長は、「この議事録では、苦境にあった大国民議会の演壇での、わが国の独立に関する勇ましき国会議員の見解を知ることができます。最初の大国民議会の議事録の各ページには、このつらい日々に独立のためになされた誓いと、自由のためにこぼした涙のあとを見つけることができます」と話した。
■ この明かりのもとで教師と生徒は書いた
第一回大国民議会の最初の集会の議事録は、「オスマン語」でまず国会議員、その後教師と生徒によってガスランプの明かりのもとで、雑貨店から購入されたノートに記された。新たな調査作業によりすべてのページが擦り切れ、小紙片に書かれた「歴史的議事録」(の存在)も明るみとなった。
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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:13796 )