国会議員ら、ケイハーン紙による大アーヤトッラー・サーネイーへの侮蔑的発言をめぐり文化イスラーム指導相に通告
2008年05月08日付 E'temad-e Melli 紙
■ 宗教指導者ら、エッテマーデ・メッリー紙との会見における大アーヤトッラー・サーネイーの発言を擁護―「イマーム・ホメイニーは投石刑執行の停止を命じた」
■ イマームお隠れの時代におけるハッド刑の執行について、イスラーム法学者らの言説は様々。
【エッテマーデ・メッリー】大アーヤトッラー・サーネイーがイスラーム社会における女性をめぐる問題について発言し、無謬なるイマームがお隠れの間、投石刑の判決を下すことは許容されないとの見解を公にしたことに対し、一部の人々は不寛容さを露わにして、自身のコラム等にこの見解への反発を掲載、マルジャエ・タクリード〔=信従の権威。シーア派宗教界の最高権威のこと〕の尊厳を侮辱するという挙に出ている。
マルジャエ・タクリードに対する侮辱は、人々の間に懸念を引き起こしている。こうした中でさまざまな団体はここ数日間、大アーヤトッラー・サーネイーとその見解を擁護する姿勢を広く表明している。各種機関、政党などさまざまな団体が見解・声明を出し、その中でシーア派信徒たちにとって信従の権威(マルジャエ・タクリード)となっている同師の尊厳を傷つける動きに対して批判を行っている。
その一方で、昨日(5月7日)25人の改革派、および原理派の国会議員は、偉大なるマルジャエ・タクリードに対して一部の新聞、特に公的な資金を使って経営されている新聞が侮辱的発言を続けていることに対し沈黙しているとして、ホサイン・サッファール=ハランディー文化イスラーム指導相に事態の改善を求める通告を行った。
文化イスラーム指導相への国会議員の通告には、次のようにある。「一部のマルジャエ・タクリードに対して侮蔑的な扱いが続く中、最近も一部の新聞、特に国庫からの支出金を用いて発行されているケイハーン紙が、イマーム・ホメイニー師の信頼厚き人物の一人であったアーヤトッラー・サーネイーを侮蔑する発言を再び行っている。にもかかわらず、文化イスラーム省がこうした出来事を黙認していることは誠に遺憾である」。
これらの議員は文化イスラーム指導相に対する通告の中で、こうした侮蔑的な行為から生じる有害な結果に対して警告し、このような侮蔑的行為には厳しく対処する必要性があると大臣に訴えた。
〔後略〕
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( 翻訳者:米沢佳奈 )
( 記事ID:13804 )