ドイツ最大手のドイツ銀行がトルコ人向けに開始した「バンカムズ」(トルコ語で「私たちの銀行」の意)というサービスの実施が41店舗にのぼった。
14日、ドイツ銀行の総本部で記者会見を行った「バンカムズ」担当理事のウルリッヒ・クリスマン氏は、「お客様と同じ言葉を話す銀行」をスローガンとして3年前に始めたプロジェクトの現状に関して説明した。
記者会見では、「バンカムズ」プロジェクトの一環として顧客に対し、ナザールボンジュやモスクのミナレットの絵柄の入ったクレジットカードが発行されていることが説明された。今後、「バンカムズ」利用者は、トルコ語での相談窓口の他、32カ国で35000箇所のATMにて手数料無料で現金の引き出しが可能となることが明らかになった。
クリストマン氏は、ドイツでトルコ人利用者向けにここまで広範な宣伝キャンペーンを行ったのは初めてだと述べ、「ドイツ企業がトルコ人にここまで近づいたのは初めてのこと」と話す。母国語による金融相談が非常によく受け入れられていることにも触れ、下記のように続けた。
■「お茶を飲みにどうぞ」
「3年の間に、ドイツ銀行と『バンカムズ』ブランドが一体となり大規模な組織となりました。トルコ人職員はこの制度の構造上、利用者により近い存在になっています。各支店にあるトルコのティーグラスのモチーフは、ホスピタリティーと信頼、温かみを表しています。すべてのトルコ人利用者の皆様を、我々の銀行でのお茶にご招待したいです」
「バンカムズ」のエルギュン・アクンジュ総代表は、このプロジェクトはドイツ国内でトルコ人社会が受け入れられていることの現われだとし、「41店舗、90名のトルコ人職員に達しました。我々の目標は大きいです。トルコ人社会から受けた恩恵を組織としてトルコ人社会にお返しをしているのです」と述べた。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
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