娘を殺害した父親が告白「娘は自ら死を望んだ」
2008年05月12日付 E'temad-e Melli 紙
7ヶ月前、私は長女をサイードという名の男と結婚させた。しばらくして、この2人の間に不和が生じていることに気づき、その不和が日増しに大きくなっていることに、私たちは心を痛めるようになった。何度も〔婿の男性に対して〕問題を解決し、娘にどうしてほしいのかはっきりするよう求めたが、何の変化も見られなかった。少し前に、祭日の贈り物を渡すために婿家族と面会しようと考えた。ところが彼らは、私たちをもてなすどころか、恥知らずにも長女との結婚を解消してはどうか、自分たちの息子は妹のファルザーネの方に興味があるようだ、などと言ってきた。
〈中略〉
そうこうしているうちに、近所の住民や知り合いの一部が事情を嗅ぎつけ、私たち家族を悩ませるようになっていった。人々は口々に噂話をするようになり、モスクへ行ってお祈りをすることさえできないほど、私たちを苦しめた。
〈中略〉
結局、長女とサイードを離婚させることになった。しかしこの2人が離婚してもなお問題は解決せず、ついにサイードとファルザーネが警察によって逮捕されるという事態へと発展した。それより前、10日間にわたってファルザーネがサイードによって略取されてしまったのだ。オルディーベヘシュト月17日〔5月6日〕火曜日、体調が優れない中、ファルザーネを引き取るために裁判所へ行き、身元を保証した上で、娘を家に連れて帰った。家に着くと、私と娘との間で激しい口論が起き、私は娘を殴り始めた。しかし娘は全く抵抗せず、ただ「私はどうすればいいの?」と言うだけであった。
どうしようもなかった。人々の非難めいた噂話のために、私はつらい状況に置かれるようになっていた。名誉が傷つき、人々の悪意に満ちた視線からは逃れられないと、私は感じた。ファルザーネのそばに座ってこう言った。「私たちがこの惨めな状況から救われるためには、お前か私かどちらかが死ななければならない」。娘は私の額に口づけをして言った。「私もこの状態を続けることはできません。もし誰かがこの世から別れを告げなければならないのであれば、私が一番適しています。お父さんが死んでも、問題が解決するどころか、他の家族もそれに巻き込まれてしまいますから。
( 翻訳者:小野彩 )
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